傍聴マニア09/#10(最終話)

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最後まで面白かった。んでこの面白さの理由として、北君(向井理)・美和ちゃん(南明奈)・山野さん(六角精児)のはなしだからだと思う。
というか今日のはなし自体がこのドラマがどういうはなしだったかという総括だと思うんだけど、事実としてこの3人が傍聴マニアなのは下世話な野次馬根性以上のものではないだろうけど、彼らがそこで触れる関係者の事情に、下世話だからこそつっこんだ想像ができて、その想像力が偏ってはいても彼らの人間的な優しさに沿ったものだからこのはなしは面白かったんだよね。裁判員のおじさんが言うように被告は人殺しだし普通の人はその先を見ようとしないんだけど、北君には傍聴していたからこそ関係者の事情に寄り添う視点があった。その視点は北君自身が職にあぶれたフリーターだからの負け組根性かも知れないけど、罪を犯す心の重さを勘定に入れずに、罪の重さだけを量るのってなんか違うと思うんだ。
深夜ドラマで予算も少なかっただろうに、毎週シーンの大半は法廷・オシラス・北君の部屋で回し、はなしの中心に3人をおくことで事件の性格の違いからくる感想のトーンの違いをなんとなく合わせて、ハズレ感のあるはなしもない面白い番組だった。こういう番組見ると、ドラマっていろんな可能性があるなあ、と思う。
そして向井リーは最後までほんとに上手かった。3年後の北君がフリーターの北君とちゃんと違うもんね。向井君は全然好みのタイプじゃないけど、こう歴然と上手かったら注目しないわけにいかんよなあ。