タンブリング/#4

http://www.tbs.co.jp/tumbling
脚本:清水友佳子 演出:倉貫健二郎
面白かったー! すげー面白かった。新体操部に入って木山(大東俊介)のドラマがひと段落したことを思えば、今後私にとってこれ以上のドラマは来ないかも、くらいの回。だって木山のキャラってすげー良いじゃん。
航(山本裕典)がかなり更生して腹が立たなくなったってのもあるし、冒頭で木山が手を貸してくれたことで、新体操部や土屋(冨浦智嗣)と木山を繋いで、悠太(瀬戸康史)に心配させる流れも良かったし、土屋の発作に行き会ったことで秘密を共有した木山と土屋が、特別な気持ちで繋がるのもそらそうだと思った。赤羽(伊阪達也)のキャラがフォローのしようがないアホなのは、まあ基本ヤンキーなんてこんなもんなんで。退学で退場とはあっさりだねえ。
木山が誰とも繋がり持たないのって、関わるのが怖いのもあるけど、結局は河本を死なせた自分への罰だと思うんだよね。自分がチンピラ相手の喧嘩で深追いしたために河本が死んじゃって、河本が生きて過ごせたはずの人生の楽しさを、自分だけが味わうのを許せないっていう。河本が木山をかばったのは反射的な行動で、死んじゃうとか命懸けでとか考えたわけじゃないだろうけど、それでも危機にとっさに体が動いちゃうのは友達だからで、それで自分が死んじゃったからって「かばって損した」とかそりゃ思わないよ。
それを河本のおかあさんに言ってもらった木山の一方で、病気で自分が新体操をすることをあきらめた土屋の勧誘で木山が入部を決める流れがあって、そんな風に救われた人間が別の誰かを救う赦しの連鎖というかそういうのがすげー好き。現状その連鎖から取り残された火野(西島隆弘)は毎週ちゃんと拾ってるし、来週メインにきそうな水沢(柳下大)の表情をちゃんと見せておく演出も細かいし。
「木山や東は仲間を傷つけたりしない」という柏木(AKIRA)はちゃんと肝心のとこで良いやつだし、ほんとこのドラマのキャラってみんな好きだ。あと土屋の冨浦君って私にとってはそもそもわた教の兼吉なんだけど、きっとあの役で出会わなければここまで注目しなかったという点で、あの番組に出てくれたヒロたんありがとう!とは今も思うw。