ゲゲゲの女房/第10週(#55〜60)「こんにちは赤ちゃん」

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いつものこの番組なら妊娠をすぐ喜んでもらえなかった布美枝(松下奈緒)の不安で週末まで引っ張りそうなもんなのに、それは早々に片付けて、むしろこの週の不安要素は貧乏。しかも立ち退きの不安は次週に持ち越し。
まあ朝の連ドラなんて主要視聴層は子育て中の主婦だろうし、4日も妊娠に微妙な顔してたら思いきり敵作るよね。
んでこの週の最大のびっくりポイントは、片桐仁の役がほんとに“貧乏神”だったことでした。ほんとに貧乏神なんだ……。富田(うじきつよし)とか浦木(杉浦太陽)みたいな貧乏神的存在が貧乏神の扮装で出てくるとかじゃなくて……。
まあ富田はむしろ、貧乏神っていうか疫病神だけど。いわゆる自転車操業で出さなきゃお金が回らない状態だったんだろうけど、払うべきお金を先に払わないで良いとどこで思っちゃったのか分からないけど、払うべきお金をずっと払わないですませて良いって思っちゃうのもなあ。自分はなにも食べないで印刷屋とか行ってたわけでもないだろうに。つっか水木先生(向井理)って、貸本業界でそこそこ支持者もいるような状態なのに、雑誌に持ち込んでも脈ないの? 貸本の仕事しかしないよね?
仕事をあきらめて帰る中森さん(中村靖日)が半分だけでも家賃を置いていく、なんてのが地味に良いはなしだけど、同じように漫画を書いて貧乏していた中森さんだからこそ、茂たちが貧乏してるのも分かるし、せめて茂には頑張って欲しかったんだろうな。まあ妻子のある身で40過ぎまでお金にならない仕事を続けることの是非はともかくとして。
村井家の貧乏を承知の上でいろいろ気を使う近所のみなさんの気遣いはともかく、浦木と河合はるこ(南明奈)のラブコメは気になるところですが、これ浦木を演じるのがこの番組ではイケメン枠の杉浦太陽だからあんま思わないけど、茂の幼なじみってことはバツ2の40男だろ? それで20才くらいの新人漫画家って犯罪だと思うぞ。