ハゲタカ集中再放送

2007年にたった6回放送されたこの番組が、白洲次郎に繋がり龍馬伝に繋がっているのがある意味すごいなあと思うのは、やってる本人たちがそれをすごいことだと思ってやってるのが分かることだと思うの。表立って出てくる名前でかぶってるのは大友Dくらいだけど、絶対それだけってことないと思うし。
トップランナーに出た南朋さんが、「僕で良いんですか」とこの主役を受け、「大丈夫だったんだろうか」と頭を抱えるプロデューサーを慰めてたっていうのも今となっては良いはなし(そうか?)ですが、ほんとこの役は鷲津(大森南朋)が南朋さんだから成立したはなしだと思う。予定では中村獅堂がやるはずだった西野治を、松田龍平がやったのも正解だと思うし。
それでもこのドラマあんま見たくないのは、芝野(柴田恭兵)を偽善者としか思えないからなんだけどさ。だってサンデートイズの社長(冨士眞奈美)に返済を強行しないんなら、三島由香(栗山千明)の父親の200万円返済くらい待ってやれよと思うじゃん。それを「仕方ない」と言った人に、今の鷲津を非難する権利はないと思うんだよね。西乃屋の売却を迫った鷲津を芝野は非難するけど、悪いのは返済する才覚のない相手に金を貸したあんたでしょ?
このドラマが面白かったのは、銀行によるお金の貸し借りという最もドライな事柄に関わる人たちが、その関わりの中で自分自身が干上がるようなことになりながら、そうした干上がった自分をかろうじて潤すものはなにかってことを描いてたことだと思うんだけど、まあほんとこのドラマの鷲津さんは、十字架を背負ってゴルゴダの丘へ歩くイエスのようでしたよ、って、それじゃ武市さんと一緒じゃん(笑!
見たら面白いから明日も見るが、水曜日はmotherあるから見られないよなあ。各話コメンタリがあるなら(って、ないから決心つかないんだけどw)DVD-BOX買っても良いんだけど、6話のDVD-BOXで1万円以上はちょっと高いしなあ。
そう言いながらそのうち買っちゃうような気はするけど。