龍馬伝/第30話「龍馬の策略」

http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/index.html
演出:渡辺一貴
1865年。龍馬30才、高杉晋作27才、桂小五郎32才、弥太郎31才(生年より単純計算)
んっとさー。今までにも龍馬(福山雅治)って、久坂(やべきょうすけ)とかいろんな長州の人間に会ってるわけだし、劇中世界において蛤御門の変とかあったわけじゃん? それで「長州があればあ見識と信念を持っちょると思わんかった」ってなんなのそれ。馬鹿にしてるの?
このドラマの中の龍馬が「わしはどういたらええがじゃー」ばっかりで、政治的見識とか全然ないのは自明だったけど、勝(武田鉄矢)の一番弟子で金策のお使いとかしてた龍馬が今頃そういうこと言ってるのってどうかと思うぞ。私ゃてっきり分かった上で、頭がおめでたくて強情だからああいう風なんだと思っていたよ。
んで自称「本家が商人だから商売を知っちょる」龍馬の借りる態度があんなに“なってない”のは、才谷屋のお客が土佐の武士とかで借金頼むにも偉そうだったからだろうけど、それは土佐の武士に“藩”という後ろ楯があるからで、なんの後ろ楯も収入のあてもない龍馬たちがやすやすと金を借りることなんかできるわけないじゃん。饅頭屋のくせしてお気楽にカステラで商売できると思う長次郎(大泉洋)も他のやつらもみんなまとめて頭を冷やせ、というのはともかく、お前が武市さん(大森南朋)の名前を口にするなよ龍馬。むかつくっちゅーねん。
でも高杉晋作伊勢谷友介)は今週もかっこ良かったし、池内蔵太桐谷健太)はアホで面白かった。お元(蒼井優)は密告にきて報酬のお金を投げ付けられるとかいうのが地味に見せ場だったけど、蒼井優ちゃんがきれいで存在だけで魅力的。でも「芸の下手な芸妓は」と言いつつ、踊りが今ひとつなのはありますがw。
なんでだかはなしが龍馬を持ち上げて動くのは番組のデフォだから今さらだけど、今さら生まれた龍馬の“見識”が、過去の描写とあわせて見ると中二に見えちゃうのがなんとも。つか武市さんが退場するだけで、こんなに龍馬が不愉快になるなんて(θ_θ;。