あの海を忘れない

脚本:浅野妙子 演出:竹村健太郎
せっせと情報探す暇はなくてもそこそこ楽しみにしていただけに、朝新聞見て脚本・浅野妙子と見た時は一瞬無口になりましたよ。まあ元々が小説原作のはなしだけに、主人公の価値観に共感できなくてキレるような感想は持たずにすみましたがね(^_^;。
んでけっこうもうけもんだったなと思うのは、綾野君がすごい良かったからです。事務所移籍以降のプチブレイク状態の中で、綾野君は極端な人物像に本人の柄でリアリティ持たせるような仕事が多かったわけだけど、この仁(綾野剛)ってふつーの人の役だよね? それだけに序盤“ふつーを装ってる”気がして笑っちゃう感はあったんだけどさw。でもこのちょっと出来過ぎな人間関係の中で、そういう人物であることに納得させてくれる綾野君はすごいナチュラルだなあと思いますた。綾野君って「頑張ってお芝居してるなー」って感じだったんで、ワタクシファンと言いつつけっして演技力を評価しているわけじゃなかったんだけど、今回はそういうのじゃなかったんで、「あーなんか上手くなったなー」って思った。「セカンド・バージン」とかもそうだったんだけど、なんかいきなり化けたなー。と言いつつ、自分で「なんてヤなファンだろう」と思っちゃう自分がいるw。
番組の会見で母親役の萬田久子さんが「綾野君とだったら恋ができる」みたいなことを言ってたって見たけど、やっぱこの母親って仁のこと誰にも渡したくないのが本心だと思うんだよね。だからこそ、自分がボケちゃった時に、一緒にいるより施設に入るなんていうかっこつけをやっちゃうわけで。
ドラマが面白かったわけじゃないけど、綾野君はすごい良かった。ちょっとホレ直したw。