下流の宴/#1,2

脚本:中園ミホ 演出:勝田夏子
黒木瞳のキャラ的に、思い出すのはプリマダムだったりするんだが、なんつーか黒木瞳はこういう致命的にバカ女な役が似合うよなあ。価値判断の尺度が自分の中になくて、気にしている“世間”は自分でしかない人。でもこの由美子(黒木瞳)のキャラを苦笑いしながらでも見ていられるのは、なにかを伝えたいと思っても仕方がない人に黒木瞳がはまってるせいだと思う。←ほめてる。
自分の人生が由美子の言う“下流”そのもののワタクシ的に相当イミフなおはなしではあるんだが(いやはなしは分かるよ。その葛藤の裏付けとなる常識が理解不能なだけだよ)、それが笑いばなしに見えるラインというのは押さえてるんでつっこみながらも笑って見てます。むしろこの番組の見どころは、ニートで覇気のないイケメンという、まったく彼女をうらやむ気にさせない翔(窪田正孝)の存在感のずっぱまりぶりですよ。そういう意味では、可奈(加藤夏希)の自己認識の行き届いた可愛いでしょなカッコとかたまらん不愉快さw。
#3から柳下大出てるんだよなあ。早く見ねば。