ハガネの女season2/#8,9(最終話)

まあ終わってみれば地味に面白かったかなあ。
それが“地味”なのは、ハガネ(吉瀬由里子)の状況に劇的な変化や葛藤はなにもなかったせいだけど、どんな状況でも変わらないし揺らがないのがハガネである、と見せたのが今期のはなしだから仕方ないよね。その意味では、ハガネの葛藤をセラビナのタオのところに行かせて解決しちゃったのは「ないわー」って思ったw。
それでも面白かったという気になるのは、この可愛げのないガキどもなりの葛藤に共感可能で、「こいつらがちょっとくらいバカでも、それで痛い目をみるのを“ザマミロ”って言う気にはちょっとならないなあ」と思える程度には、彼等の思い入れを分かってやりたいって気になるような描写を番組が積み上げてたからだと思う。この“可愛げのないガキ”って水島(斎藤工)も入るけどw。
「芳賀をやめさせると言うなら、ボヤの原因は自分の煙草だって言って自分が辞める」と水島が暴れるシーンは実に失笑ものの今回の見せ場だったんだけど、いやここで問題とされてるのはボヤの原因じゃないんだからさ。君が自首しても事態は変わらんよ落ち着こうよ、と突っ込むようなことを言うこと自体が水島の変化なんだよね。子供たちにハガネが必要なように水島にもやっぱりハガネが必要なんだし、そういうことを子供のようにぶざまな泣き顔で見せた斎藤君は実にGJであった。水島の変化とともにいつの間にか水島の髪型が変じゃなくなってたのも地味に良かったし。
この進展のなさは続きがあるからだったりするのかなあ。でもハガネ自身に語るべきドラマはもうないってことでしかない気もするし(塩田との恋愛とか、別に見せてもらわなくてかまわんしなあ)、水島君の今後は見たい気もするけどw。