陽はまた昇る

脚本:井上由美子
感想は書いてなかったけど見てた。個人的には楽しんでたよ。時間的に頭から見られないことは多かったのだけど、木曜日は帰ってこれ見てそれゆく、って感じ。
ぶっちゃけプレストーリーの「最後の晩餐」は途中で寝ちゃったんで、遠野(佐藤浩市)の退職の事情とかあんま把握してなかったし春馬が出るとかも気にしてなかったんだけど、行動の意味はわけ分かんないけど佐藤浩市の柄で人的説得力はある遠野中心のストーリーと、良い感じに“フツーの若者”な宮田(三浦春馬)の春馬が可愛かったんで、つっこみながらではあっても結構面白かったっていう。あとタイミング的になんとなくそれゆくと継続対比になって、あっちの文哉の動機はどこまでいっても理解不能のモンスターだけど、安西(ARATA)は「こんなやついねーよ!」ってくらいサイテーなのに、なんでそうなるかってのがなんか分かっちゃう辺りちゃんと人間だなあなんでだろ、みたいな。
まあ分かるっていっても、安西とか安西と逃げる奈津実(斉藤由貴)とかおはなしとしての“分かる”ではあんだけどさ。そういえば井上由美子ってサムハイじゃん、とかぼんやり思いながら、このはなしはなんとなく理屈の筋道が分かる人のおはなしで、遠野の言動自体は不愉快なんだけどエピソードの落としどころは毎回そうでもなかったっていう。妻子持ちの教場長の松岡(高橋努)とか白石助教(浪岡一喜)とか遠野の上司の六角精児とか、「この役でこの人(^_^;?」みたいなキャスティングもわりと良い味出てたしけっこう好きだったな。やっぱ不器用だけど芯はある人間の真摯さが、若い正義感を動かすはなしは気持ちいいです。久々に視聴ストレスのない春馬だったしねー。やっぱ春馬はまだこういうオトコノコ感のある役の方がずっと良いよ。