花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011/#11(最終話)

まあ最後まで、“くっだんないけど可愛らしいはなし”という線を貫いた2011年版のイケパラであった。私に子供はいないけど、中学生くらいの娘とかいたら一緒に茶の間で見ていたいなー、みたいな。
なんだろうね。登場人物それぞれに芯があって、誰と付き合っても幸せになれるだろうな、みたいな「良い子だなあ」感があったとこがすげー良かった。それって主役の瑞希前田敦子)とかも含めてね。前田敦子瑞希って、ルックスとして全然可愛くないだけに「こんな可愛い子に好かれたらホレちゃうよなー」的な見え方が全くなかったところが逆に良かった気がする。最終回で中津に言った「俺を好きになってくれてありがとう」って言葉が実感的なんだけど、なんか堀北版のイケパラだと無神経に見えた瑞希の行動の諸々が、ちゃんと恋する乙女の必死さの結果に見えたからね。神楽坂(佐藤祐基)が瑞希の行動理由を「芦屋の男気だな」って言ったとこで軽くカタルシスがあったから、そこでみんなが瑞希を迎えにいく(気持ち的にってことだけど)ことに違和感がなかったもん。
閉校式のダンスとか、見せ方として平板だし単調なのはあるんだけど、そこはやっぱ、こんな可愛いオトコノコタチが「みんな練習したんだろうなあ」みたいに見えるのはホホエマシイですw。
瑞希の中央(西井幸人)評価が「男らしい」なのが象徴的なんだけど、妙なジェンダー論とかそういうの関係なしに、人としての在り様で最後の評価が決まるところが見ていて安心感があったというか、まあ全体としては、作り手が視聴者を馬鹿にしてる感がなかったところが好感度高かったです。間違っても賞とか取らないだろうけど良いドラマだったと思うよ。
みんな可愛いかったし楽しかったなー。終わって寂しいよw。