開拓者たち/第1回「新天地へ」

面白かった。ドラマとしての面白さや、こういう事実があったことへの感慨じゃないけど、単純にこういう状況を淡々と生きる人々の歴史(人生=個人史って意味で)を見守りたいって気分になるような、登場人物それぞれの魅力と生きることの重さが描かれていたからだと思う。
作りは健がやった「最後の絆」みたいなドラマとドキュメンタリーの混ぜっこなんだけど、こっちはあっちみたいに実在の人物や家族を描写しているわけじゃなく、ハツとかって、あの時代を生きた人たちの象徴なわけでしょ?
象徴だから実際よりパワフルだしある種高潔だし。でもその人物としての出来過ぎ感が一種のヒーロー物みたいで、トーンとしてすごい好みv。
登場人物みんな、生きるのがやっとの貧困の中にあって私たちには常識以前の好き嫌いとか個人の適性が甘えた戯言でしかない時代に、だからこそ出会った人(自分の“夫”だったり“義兄”だったりする)との繋がりを幸福なものにしようとする意志とかが、人間が幸福になるための“在るべき姿”って感じで、見ていてすごい清々しかったもん。
まあ金次(綾野剛)が16才なのは、気にはならなくても軽く笑っちゃうのはしょうがないことなんですが(でも微笑するほど可愛かったのも事実v。←末期w。)この繊細そうに見えて意志の強い少年を綾野君に振ってくれたNHKにはほんとありがとうと言いたい。
そういえばこの兄弟って、満島ひかり綾野剛石田卓也山下リオって辺りがほぼ私の興味の範囲内で賄ってくれた感じで笑っちゃうんだけど、私の好みって空気感みたいなもんなのかもなあ、というのは思った(^_^;。
しかし他にも芦名星とか木下ほうかとか小林且弥とか出た特撮シフト(気分的に佐津川愛美とか前田愛とか田中美里とかもw)でこの時代やられると、ほんと東映に南京路作って欲しくなるなあ。