最高の離婚/第2話

脚本:坂元裕二 演出:並木道子
けっこう一気にはなしが動いたなあ。全然動かさずにぐるぐるしてるつもりなのかなって思ってたんだけど。
まあドラマで見てる分には「こんな男ぜっっったい無理」な濱崎さん(瑛太)も、実際知り合ったら空気読まないところも可愛いカワリモンなのかも知れない。てか上原さん(綾野剛)がああなのはー…………。「それが彼だから」としか言えないと思います。これ完全にあてがきだよ。坂元裕二が綾野君にやらせるつもりで書いたとしか思えない。綾野君のイメージそのまんまだもん(^_^;。
いやあのさ。もてる男を演じることは、俳優レベルの容姿の俳優なら誰だってできると思うけど、普通はもっと計算したやらしい感じになっちゃうと思うんだよね。
それがこういう悪気なくやってる感じに見えるのって、綾野君の女性的で悪く言うと不思議ちゃん入った柄があるからこそだと思う。ああでもそれいったら光生のキャラっていうのも、草食のマリアキャラやってても本人の男根思想が透けて見える瑛太の柄そのまんまかも。公式のインタビューで瑛太が綾野君のことを話してるのを「これって役者としての評価になるのかなー(^_^;」と苦笑いしたけど、上原諒を演じる役者に対してはあれが正しい談話なんだと思う。今はそう思うw。
灯里(真木よう子)は真木よう子が全然好きじゃないから人物も全然共感できないけど気持ちは分かる。ぶっちゃけ自分が付き合ってた男が諒みたいなタイプで、ああいうのが好きだとは全然思わないけど、なんつーか気にならないんだよね。てゆーか気になるなら終わらせるしかないタイプなんで、許せる自分に価値を見出すしかないんだけど、絶対他人に言っても分からないだろうと自分で思ってるから口が裂けても他人には言わないのに、別れた男にあんなん言われたら「死ねば良いのにと思ってた」くらい言うと思うよ。たぶん別れる時にも悪し様に罵ったりしないで「あーこいつダメだわ」と思った時点で、本心言わずに美しく終わらせてたと思うし。そういう意味では結夏と灯里も似たとこあるんだろーな。
まあ共感してどうこうってはなしではないけど、坂元裕二の筆力とキャストの役者力を見るドラマだなー。てゆーか思考回路の筋道は全員すっごい分かる。考えなくても分かる。分かった上で結夏とか絶対無理。結夏の家族とか死んでも無理。でも光生が結夏と結婚したのはなんか分かるよ。
EDは今週も面白かった。というか、自分が一番好きなタイプの男が一番魅力的な男を演じているこのドラマが、楽しみにならないはずがないです(^_^;。←でもこの顔w。