最高の離婚/第5話

脚本:坂元裕二 演出:並木道子
毎週面白いし綾野君は可愛いし、ほんと「坂元裕二ありがとう!」と言うしかない番組なのだが、そういう顔が「(^_^;」になるのは坂元裕二の綾野君萌えを感じて仕方ないからです。いや腐ったはなしじゃなくてw。
なんつーか、それ生きの満島ひかりとかもそうだったけど、どういうドラマを書くかって時に、その人が演じることでどうなるか、どんな人物として描くかって時に、綾野君を想定して書いているとしか思えないんだよねー。役者としてその人を選んだ時点で、はなしの方向性が決まったというか……。たぶん瑛太に対してはもっと同士的というか、こういうはなしを描きたいと思ったら瑛太はそのようにやってくれるだろう的な感覚で書いてると思うんだけど、諒(綾野剛)はああいう諒じゃなかったらあそこまでの諒にはならないと思う。もちろんそれでも綾野君は演じるだろうけど、それだと綾野君の80%くらいにしかならないと思うし、悪いけど80%の綾野君があそこに入ったら見劣りすると思うんだ。今の上原諒って、坂元裕二のおかげで綾野君の150%くらいになっていると思うの。ごめん綾野君こんなファンで(笑。
いやしかし今週も面白かったよ。先週のあのラストでもそりゃ灯里(真木よう子)なら修羅場になんかなるわけないし、すわ修羅場⁉、ってところでそうならず、なんでここで?、ってところでそうなるのが人生のリアリティってもんでしょうが、つか灯里可哀想だなー。このタイミングで妹とか訪ねてきてあんなこと言われてなかったら、たぶん諒のあれも流せたと思うもん。それは飲み込んで見ないふりをすることかも知れないけど、見ないふりをしてでも一緒にいたかったのが諒なんだからさ。絶対後悔するよ。分かりやすい後悔じゃなくて、この先の人生でふとした拍子に諒のこと思い出すたびに、「あの時あんなこと言わなければ、今でも一緒にいられたのかなー」とか思うんだぜw。
というめっちゃ主観的な感想はともかく、ある意味上原夫妻の不幸は濱崎夫妻の幸福な未来のためにあるのかもなー。この割れ鍋に綴じ蓋な夫婦は、もうどう見たって夫婦だし。こいつらに足りなかったもんって共通の話題だけなんじゃないのw?
しかしある意味一番可哀想なのって諒かもなー。え。これも主観的w? でも彼的にはさー。すごい頑張って世界に歩みよったのに、間が悪かったばかりにああなったんじゃん。諒は幸せになれない人じゃなくて、幸せにしてあげたいと思ってもらえない人だよ。
まあ彼の内面が描かれてたか否かはともかく、おはなしが諒のターンだったのは確かだよなー。この後どうすんのか知らないけどw。
ラストのあのシーン、指輪を捨てるのをためらったのは悲しみだけど、指輪を投げ捨てたのは怒りだよね。変わろうと思ったのに計画台無しで、そうなったのは自分のせいで、でもほんとに諒のせいってわけでもないよな。だって灯里が言ってたのって「こんな自分は嫌だ」ってことで、諒がどうこうってはなしじゃないもん。諒が「灯里と幸せになりたい」って言ってんのにさ。「なんであんたが泣いてんの」って、「あんたは関係ない」っていう意味じゃん。諒は灯里とちゃんと繋がりたかったのに。
ああ来週も楽しみだーv。