最高の離婚/最終話

脚本:坂元裕二 演出:並木道子
坂元裕二のはなしはいつだってハッピーエンドだから、このふた組の夫婦が元鞘に納まるのはたぶんそうだなと思ってた。やっぱ恋と結婚は別なんですよ。←独身者の意見w。
結局書いてたことの繰り返しにしかならないけど、この人たちは見た目よりそれぞれのことを好きなんだと思うんだよね。分かりやすくときめいたり好かれて気分良くなったりはしなくても、喧嘩したり他人に悪口言うことが楽しいんだよ。その気持ちはすごいよく分かる。だって私ガミデレだもんw。
ラスト近く一緒に眠るふた組の夫婦を見て、「そういえば私が結婚する決心つかなかったのって、ひとりで眠れなくなるのが耐えられないと思ったからだよなー」とか思い出した。そんなことを脈絡なく思い出しちゃう程度に、この怒濤のおもしろ番組の締めくくりにしては予定調和でオチの見えた最終回ではあったんだけど、結夏や灯里への好悪の情とは別に、「良かったね」と言いたい程度には思い入れを持って見守り続けた3ヶ月ではあったな。
この前佐藤祐基が出た時に「そういえばこの子ヴォイスで瑛太と共演したんだっけ」ってぼんやり思い出したんだけど、実際そういうネットワークがこの仕事に関係あったか否かはともかく、浦上真人が綾野君だったことがこの仕事に繋がったのだとしたら、石田監督の言う「努力を重ねることで今を迎えることができる」という言葉は彼の現状を語る上で至言だなーと思った。
あんまドラマのこと書いてないけど、終わってみればドラマのできより、彼もこの圧倒的な面白さを支えた一人だったってことの方がずっと意味があった気がするなー。だって坂元裕二のドラマって“作品”だから、できあがったものを見るまで分かんないし、そして私は今すごい満足だから、「mother」の時に思った「浦上真人が綾野君でなければこのはなしはこんな風に見えなかった」という言葉を今「上原諒が綾野君でなければこのはなしはこんな風に見えなかった」と言い換えて、それは私にとっては同じはなしだけど、それに納得する人の数って全然違うんだろうなーというのはやっぱ意味があるよ。
思うこと言いたいことは山ほどあるのに、それを煮詰める余裕のない感想しか書けなかったのは残念だけど、幸福な3ヶ月だった。みんなありがとう、って感じw。