完璧世間ばなしです。

日経エンタテインメント! 2013年 12月号 [雑誌]

ちょろっと見かけた日経エンタの第2特集が戦隊&ライダーの男優ファイルなんですが、多忙の中そこだけダッシュで見たその記事の中で、綾野君を「カーネーションの自然な演技」と読んだ時にいろいろ腑に落ちたというか。
そう。カーネーションの周防さんって“自然”だったんだよね。きっとほんとに素で演じてたわけじゃない、でも“自然に見える”演技を綾野君が身につけた結果、それまでの、漆原以後のテレビ仕事である「GOLD」や「mother」ですらそうだったガチガチの「お芝居してます」って感がなくなって、なんかあれは、綾野剛っていう人物の持つ美しさとか優しさとかそういうものの結晶みたいな役だったと思う。変な言い方だけどあれはちょっと特別だったんだよなあ、と思うのは、それ以降の広報室とか八重とか見てても、昔ほど極端でなくてもやっぱり見える「お芝居してます」って感が、あの役ではほぼ見えなかったっていうか。
うちはそういうブログだから引き合いに出すけど、「お芝居してます」ってそれ自体が悪いわけじゃない、健とかもそういうタイプだと思うんだよね。むしろ私はそういう、役者が役に向き合うアプローチが見えるタイプの役者が好きだから彼らにはまってるんだし、彼らを語ることが面白いんだ。
記事の中でライダーや朝ドラを「ブレイクへの登竜門」みたいな表現があったけど、実際555は綾野君のデビューのきっかけではあってもその後の活動にはほとんど無関係だと思うし、デビューで多少知名度を上げても、そこで生き残れるか否かって完全に本人の運と資質でしかないと思うもん。
まあそんなこんなで。