お義父さんと呼ばせて/第1話〜3話

脚本:林宏司 演出:星野和成
この時間に遠藤憲一が主演していること自体は大変喜ばしいが、ワタクシ的タイムスパンではついこの間、健のカンジワルイお父さんをしていた渡辺篤郎が、遠憲の彼女のカンジワルイ父親をしているのはちょっと微妙だなあ。んでまた保(遠藤憲一)のキャラクターが、はなしの微妙さに輪をかけているというか。
だってさー。父親が紀一郎(渡辺篤郎)じゃなくったって、23才の娘が51才の男と結婚するって言ったら反対するに決まってるじゃん。子供が成人したら70だぜ? 許して欲しかったらちゃんと説得しなさいよってはなしなのに、なんで美蘭(蓮佛美沙子)は保ちゃんが26だとか、紀一郎が75だとかテキトーなこと言ってたの? そういうのをなあなあに誤魔化されちゃだめだろう保は。紀一郎は確かにカンジワルイけど、保の結婚への姿勢に大人の分別がまるで感じられないから「好きなら良いじゃない」とは私が家族でも言わないなー。生活力のない23才の男女が「結婚したい」って言い出した感じだもん。「幸せにしてくれなんて頼んでない。私は自分で幸せになる」という美蘭の言葉は正論だけど、親にしたら結婚を認めるのって大人になったと認めるってことだと思うからさー。最初から「ちゃんと考えてます」って言わなきゃそりゃ反対されますよ。
まあ見てたら見てたで面白いけど、保ちゃんがもうちょっとしゃんとしてくれないと、カタルシスって点ではつらいかなあ、