FINAL CUT/〜最終話

脚本:金子ありさ 演出:日暮謙、三宅喜重
高田(佐々木蔵之介)の真意が分かったあたりからやたら面白くなったが、最終回はめっちゃ面白かった。つっこみどころはいつもどおり満載だったが、そこすら凌駕する力技。
ここになって出てくる山崎育三郎もだけど、亀ちゃんも上手いよなあ。実際、「自分がやったこと」を誰よりも知っているはずなのに、家族からも離れて身を隠して、あくまで罪を隠して生きようとする祥太(山崎育三郎)はサイコパスだと思うが、ここまでしている以上真実に気づいていないはずはないのに、事件のせいで死んだ女性のことも忘れておめでたく生きている小河原家の人たちも大概アタマオカシイと思うの。だってそれこそラストで慶介(亀梨和也)が言っていたみたいに、当たり前に顔見知りになっていてもおかしくない距離で生きてた人たちじゃん。「もしかしたら」と思うだけで気にならないか?
まあ最終回の面白さって、慶介と祥太のバトルが一番だと思うけど(腹の中を隠して、静かに祥太の綻びを待つ亀ちゃん上手いよなあ)、最終回になって、今までどんな人か分かりにくかった百々瀬(藤木直人)が番組内で謝罪するとか、なんだろう。登場人物それぞれの主張が葛藤するところが面白い。百々瀬の人物像がこうなのか、演じたのが藤木直人だったせいでこうなったのかは分からんが、落としどころは神がかってたと思う。途中期待値が下がったせいで点が甘くなったのはあるけどw。
なんだかんだ言って面白かった。