海月姫/最終話

脚本:徳永友一 演出:石川淳一
今までにもましてご都合なはなしだったと思うがこれはこれで良いです。だってこれお伽噺だし。お姫様は魔法がとけてほんとの姿に戻ったし、悪い魔法使いは心を入れ替えて仲間になったし、でもみんな今までのままではなくて、変わらずにいるためには強くならなきゃだめなんだと悟って迎えた最終回だからこれでOK。
カイ(賀来賢人)の暴走がもともと気にならなかったのは、そもそも天水館ありきで服作りを始めた月海(芳根京子)の、才能も可能性も尼〜ズなしには考えられない、それを言うこと自体カイはなにも分かっていないんだから敵ですらない、と見えたからだよなー。月海の身売りですら一時の気の迷いとしか思えなかったもんw。
まあ偽らざる気持ちとしては、「いくら10数年ぶりの再会でも、ステージに立てないほど動揺するとかメンタル弱過ぎだろ蔵子(瀬戸康史)w」というのはあったんだけど、「今までいつも蔵之介が助けてくれたんだから、今度は自分たちが蔵之介を助ける番だ」という月海の主張、「月海が私たちのために作ってくれた服だから、私たちがこのままで着れば良い」というじジジさま(木南晴夏)の主張、その他尼〜ズのみんなも鯉淵パパ(北大路欣也)も乙女な稲荷(泉里香)も修(工藤阿須賀)も、誰ひとり不快なことを言っていないのがすげー良い最終回だった感。なんだろうね。正直物足りないんだよ。だけど、半端なリアリズムで変なこと言う人がいなかったこの最終回を、私はすごい好きだと思う。
しかし最後の最後にオタクビジュアルの稲荷のあれはなにw。なんかDVD-BOXとか欲しくなる感じに今盛り上がってるんだけどw。