40話追記。

あきらってオタ受けの良さそうな古くさい顔の巨乳美少女でおまけに演技も微妙だったから正直好きじゃなかった。
大きいお友達のためにとりあえず置いてあるだけの、空気と言うより視聴者なめた存在だと思っていた。

来週分の予告で今週の展開の意図がなんとなく見えて、あきらの悩みをここまで引っ張ることに驚きもあったけれど、ここであきらの悩みに答えを出さなければ、私の認識は上のようなもののままだっただろう。
「なんで今頃。他にすることがあるだろう」という気持ちが最近あったのは確かだし、それは今までの認識に立った上で、「あきらなんか切り捨てちゃって良いじゃん」と思っていたからでもある。

私は明日夢も桐矢も好きじゃない。
でも「仮面ライダー響鬼」が「少年の成長の物語」だというのなら、明日夢の存在に着地点を見つけなければ、響鬼という番組は失敗だと言われても仕方ないと思う。
「夢のはなし」だという「仮面ライダー555」の主人公巧が最終回で語った夢が、全体の中では浮いて見えても必要だったように。
そういう意味で、今あきらの悩みに明日夢や桐矢を巻き込んだ展開にすげー感心してるのだ。
あきらの悩みに決着がついた時、明日夢にとって鬼になることの意味(=響鬼の背中を追うことの意味)だけでなく、鬼を目指すということだとか鬼とはなにかとか、さらにはヒビキさんにとって弟子をとることの意味(力を持つ者が他者と関わることの意味)とかの、いろんなものの答えが見えてくるんじゃないか。
……はっきり言って、視聴者は答えを見せてもらうことなんか半分あきらめてるもんもあると思うぞ。

白倉さんがPに就いた時、「これは敗戦処理だから、白倉本人は無難にこなすことしか考えてないだろう」みたいな意見をけっこう見た。
ものを作る立場でそれはないだろうとは思ったけど、最近の響鬼に作り手の意地を感じるのは確かだ。
特撮番組の制作体制はよく知らないが、プロデューサーとメインライターがはなしの大筋に関わるのは確かだよね?
今の流れが白倉井上によるものなら、私はやっぱしこの2人はすげー人だと思いますよ。

ついでにあきらがいつも膝出るかっこだったのも密かにもにょってたので、最近のあきらがパンツなのも好印象。
戦いの場に来るのにあれはねーだろ。
それは誰の仕事か分かんないけどさ。

とりあえず、私は今響鬼の展開をすごく楽しみにしているし、響鬼のキャラをあらためて好きになってます。