仮面ライダー響鬼／語る背中

というわけで。
童子と姫が枯れ葉になった時、抑えきれない涙がぶわー、と。
やっぱ面白いよ、響鬼。
答えは求めれば見つかるってものでもないし、求め方を間違えればすべてが無駄になるんだよね。

OPで太鼓に向かう威吹鬼と響鬼。なかなか緊張感のある場面で結構なことじゃないの。約1名トドの水玉が緊張感削いでるけど。一応黒は黒なんだよなw。
実際魔化魍と威吹鬼が戦っている場面を見れば、近接戦になる太鼓の鬼は危険が大きいから尊敬される、という設定が理にかなったものだったことが納得できる。
鎮めの儀式をを太鼓の鬼にやらせず威吹鬼に回した理由ってほんとなんでだったんですか、猛士。

直美ちゃんのシーンは前述の通り。このこまっしゃくれた井上氏の幼女キャラはほんとはどつきたいほど嫌いなんだけどね。
変身せずに戦うヒビキもあざといが良い場面。二人のリアクションをちゃんと演じ分けてる弟子コンビもうまい。
「変身しないで戦うことが訓練なんですか」と、不満そうに言う京介に、わざわざ真意を説明するヒビキのシーンが秀逸。
“語らない”ことでかっこつけるのは簡単だけど、ださくても説明することで真意が伝わりやすくなるのなら、時にはそれも必要なんだよね。それをしたいと思う関係を、“深いつながり”というのだと思う。
その言葉を聞いて、修行を休ませて欲しいとはっきり聞く明日夢も成長したよなー。

トドの戦闘シーンのウブメ、すごいきれいだったね。
やっぱ今回のためにCG関連は余裕持たせてたのか。
しかしその後の童子と姫の消失シーンに、その感慨をあっさり持っていかれる私は所詮腑抜けた特撮ユーザーw。
「答えを……」と言いながら一瞬で枯れ葉と化す姫を抱きしめる童子。
泣いちゃったよ、私"(ﾉ_･､)"。
惜しむらくはそれに続く童子消失シーンのみつうには、消失の恐怖に叫ぶより、姫を抱きしめる体勢のまま姫の後を追って欲しかったが、恐怖の叫び声のインパクトで泣けたから、これも正しい選択かー。
あと、今回の身なりの良い女、素人が着付けたみたいなひどい着付けだったんですけど、私が今まで気付かなかっただけですか？
名古屋帯の帯揚げは基本的に見せないものなのに、素人が本見て着せたみたいな着付けだったよ。
感動シーンでそんなとこに目がいく私もどうかと思うけど。

イブとトドそれぞれのシーンもなにげに良かったなー。
響鬼の良かったところって登場キャラが人間的に「鍛えてる」って設定のせいで人格者なことで、なにかが起こった時に着地点での相手への態度がヒステリックじゃなく、しみじみ優しい場面になるんだよね。「惑わす天使」の時も思ったけど。
みどりさんとヒビキのシーンも良い場面。この深さは、人との対立を描くからこそ描けると思うんだけど。

んで、パネルシアターの弟子コンビですが。
明日夢の上達ぶりがすげー。京介人前で鬼の道ってあんた、ってのはあれだが、つーか明日夢。それは違うよ。やり方はともかく、京介には怒る権利あるよ。関係なくないよ。
こっそり鎮めの儀式をやりにいくヒビキもらしい。
メインの響鬼が太鼓を叩く後ろで、威吹鬼轟鬼の戦闘シーンもすごい。最強の響鬼の動きが制限される分、CGがしょぼかったらつらいシーンになったと思うけど、さすがに使い方心得てるなー。
結局“鬼”としてのラスボス戦だったおろちの“鎮めの儀式”を今週で済ませ、来週は太鼓師弟の関係（弟子コンビ含む）に的を絞る模様。響鬼らしい、と思うんだけどどうだろう。
残り1週。楽しみ楽しみv。