仮面ライダーカブト/第40話「最大の哀戦」

「アタック!」じゃねーよ、矢車さん! つーか矢車さんをなんだと思ってますか、伸ちゃん!!<別に「アタック!」を責めているわけではない。
あれはどう考えたっていらん描写だっただろー。それともここで芽生えた感情が、後の矢車さんと影ちゃんの関係の布石になるのか?
今回の間宮編のホッパーズは褒められたもんじゃないというのが私の感想で、井上さんとしては「いらないだろ、この二人」という評価だったんじゃないかという感触がかなり。先週の「良いなあ、あの犬。褒められてる」も、今までの影ちゃんの行動が褒めてほしさの依頼心からだったというよりは、井上さんが影ちゃんに「依頼心の固まり」というラベルを貼ったという印象で、それは間違いではないかもしれないけど、今さら井上さんに教えてもらわないと分からないほど分かりにくいもんじゃないと思うんだよ。影ちゃんのキャラはカブトのキャラとしてはちゃんと描写されてる方だと思うのは私の深読み目線のなせるわざで、普通に見たら「こいつ何考えてんの?」だったりすんの?
今週のホッパーズはむしろ二人の関係性を混乱させた印象。演出の問題もあるとは思うけど、矢車さんが間宮にやられた後のシーンでは、影ちゃんはもっと素直に戻ってきたことを喜んでた方が良かったんじゃ。今回の演出だと余りに影ちゃんの「それ見たことか」オーラが強過ぎて、それこそ「今俺を笑ったか?」になると思うだよ。影ちゃんから肩を組むのもかなり違和感のある絵面で、むしろ腕を組むくらいの方がウホッパーズとしては正しい描写だった気が。
影ちゃんの動機を先週の段階で依頼心とラベリングしているくらいだから、今までの描写から見える必ずしも本意ではない仕事のために必要な人間として、幸せを望む気にはならないけど自分にとって一番安心できる相手を選んだ矢車さんと、利用されることによって安心できる影山、という印象が間違いなわけではないよな。つーかそれを間違いだと言われたら、かなりライダースタッフの描写力に疑問を感じざるを得ない。
せめて今週の矢車さんの行動を、もう少し気まぐれ的に描いてくれればなー。間宮の闇って一体なに? そんなもん描かれてないじゃん。とりあえずライダーの邪魔をしに出てきて間宮を助け、なんのために助けるんだと影ちゃんが不機嫌になる、くらいにしておけば影ちゃんの依頼心が独占欲まで肥大してるという描写になったと思うのに。冒頭のホッパーズ登場シーンもかっこいいんだけど、ここまで戦闘モチをあらわにするホッパーズって違和感がかなり。
本編の描写が一視聴者である自分の脳内設定より優先されるのは当たり前だと思っているので、キャラクターの描写が変だと文句を言うことはしないように心掛けてるつもりだけど今週はちょっと。いやだって残り8話くらいの段階で、
ホッパーズの描写に感じる違和感で、
本筋のはずの大介と間宮のストーリーがどうでも良くなる、って
まずいだろう、絶対w。
ひよりのオームで、自分のいないところでひよりが孤独に耐えながら、ひとり自分を励まして生きてきたんだと知る天道はさすが井上。まあ好みはあるだろうけど、天道はもっと早い時期に、正しいことがすべてではないと自分を見直す部分が欲しかったなー。「お前の言うことは正しい。だが気に食わない」って、スルーして良い言葉じゃなかったと思うよ。なんでだかすごい叩かれてたけど、正しさが全てじゃないなんて当たり前じゃん。
ホッパーズしか語ってないけど他は良いや。仮面ライダーカブト第40話「ごめんね、間宮」は間宮とドレイクの描写としては悪くないと思うけど、しょせん脇役のエピってことで時間が足りませんでしたね。愛する相手が人間でない存在だった時、戦う力を持った存在としてのヒーローがどうするべきかはゴンをやられそうになった大介がやってくれたし、やっぱカブトの問題として、ヒーローがやるべきはなしを他のキャラにふって、そのはなしに天道が関わらないってのは大きいな。井上さんならもっとうまく天道に絡めることはできたと思うから、これは伸ちゃんのオーダーの問題だろう。
そういえば今週ポジティブシンキングの頂点に立ったぼっちゃまですが、正直加賀美ならぼっちゃまのあんな姿を見れば真相を明かしてくれると期待してたのになー。
擬態天道と一緒にいるひよりは、カブトが現れた時の反応の薄さから擬態ひよりですでにオリジナルはいず、天道←→ひよりの互いの執着を純化した形で二人で時空を彷徨っている、なんてデンパ妄想をしてみたが、よく見たらうっすらリアクションしてるね、ちぇっ。
来週は新キャラとして坂口拓ちゃん登場。知らなかったからうれしーーー。
あなた変身しなくって良いです。むしろ変身しないでw。