最初に言っておけ

えーと。私は基本的に良ちゃんの性格のヤバいとこ含めて気に入ってるんで侑斗の言うことが正論だと認めるのにやぶさかではないんですが、正論吐く人の正しさというのはあんま信じてないんだよな。
しかも侑斗が良太郎を気に入らない理由が「弱くて運が悪くてなんにも分かってない」ことだというに至っては、「弱いのと運が悪いのは良太郎のせいだとしても、分かってないのが気に入らないなら分かんなきゃならないことくらい言えよ」ってはなしでしかないし。
そもそも良太郎が分かってない理由のひとつはまず説明がないからで、特異点の詳細を説明したくない心理的な理由がハナにあるとしても、3話くらいの段階で良太郎に「僕はよく分かってないんですけど」と聞かれたオーナーが「分かっている人はいないしハナもよく分かってない」と言ってるくらいだから、少なくともオーナーは分かってないことをたいしたことだと思ってないんだよね。良太郎の過去への干渉も、「意味のないこと」だとは言っているけど強く咎めることはしないし。
侑斗が良太郎が過去にいる桜井を探そうとするのを止めることにしても、良太郎には記憶をなくした愛理に代わって失踪した姉の婚約者の真意を確かめたいと思う権利はあると思うんだよね、普通に。そこで良太郎がなにも知らない一般人なら「説明して分かることじゃない」とか「知る必要がない」と言われても分かるんだけど、良太郎がいろいろなことを知っておいた方が良いのは確かなんだから、少なくとも愛理の婚約者だった桜井侑斗(以下桜井)と無関係ってことはあり得ない侑斗@中ちゃん(以下侑斗)はその辺の事情は話せば良いじゃんってはなしなんだよね。なのに話さない理由って、「話したくない」以外ありえないでしょ?
これがいつもの白倉ライダーなら、立場によって“最善の状態”が違うからそこに至る道筋が違うのもありだけど、良太郎は「時の運行を守る」という目的の意味を十分に理解していない部分があるとしてもそれ以上にしたいことがあるわけじゃないし(桜井を連れ戻すことも、時の運行を守ることとは別のことだと思ってるだけで愛理のためなら電王としてやらなきゃならないことなんか関係ないと思ってるわけじゃない)、侑斗の立場が「時の運行を守る」という良太郎と同じものである以上、その道筋は二人とも同じなんだから情報の共有がマイナスになることなんかありえないんだもん。
ハナを見ていればゼロライナーに乗る侑斗が普通に学校行ったりするような生活をしているわけがないくらいは見当がつくわけで、たぶん侑斗がいう良太郎の“分かってない”ことっていうのは「時間が消滅する」という実感だと思うけど、だってそりゃあ経験したことないんだから分からんよ。侑斗の苛立ちって自分が失ったものを守る立場にある者が自分と同じだけのことを知っていないってことだと思うけど、同じだけ不幸じゃないって怒られたってこっちはなんもできんっつーの。まあその点靖子にゃんは上手いねえ、と思うのは、そうやって侑斗が怒るほどその苛立ちや怒りが侑斗の孤独や喪失感を描くものになってるってとこだけどなー。
っていうか、私このキャラすごい既視感あるんですけど靖子にゃん。昨日からずっと頭の中で中ちゃんが「熱い気持ちはセーラーヴィ♪」って歌ってるんですけどどうしたら良いですか。