超・仮面ライダー電王&ディケイドNEOジェネレーションズ鬼ヶ島の戦艦

電王 DCD 映画

http://www.cho-den-o-01.jp/
面白かったー！　すげー面白かったがこれの後で見たGOEMONが思いのほか面白くて、映画見て思ったことがトンデしまった。
まあまだ前売り券はあるんで落ちてたらまた追記ってことで、まずは最初の印象を。
当然ネタバレありなんで畳みます。
えー。仮面ライダーで偉いのは変身する人なのでキャストクレジットのトップは幸太郎と士と海東の中の人ですが、おはなしの主役はユウです。ユウの正体に関してはキャストインタビューでネタバレかましてる人がいっぱいいるんですが、そこは気にならないというか、知ってても関係ないって感じでした。
ユウの中の人が女の子で沢木ルカちゃんなのも最初知った時は「それ言って良いの？」って気がしましたが、大丈夫。中の人も役も世代的に男の子も女の子も中性的な小学生なのもあって、どこから見ても美少年です。むしろ言われなけりゃ女の子に見えませんw。都会から田舎の祖母の家に預けられて、田舎暮らしになじめないことより、母のいた東京での暮らしに戻れないことにどうにも納得できないつらさは分かるけど、けっこうイヤな子だよなー、と思う気持ちを軟化させるのはやっぱこの美少年ぶりあればこそだと思うw。つーかやがて成長してアレになる彼の社会性は、なにをきっかけにどこで育ったのか聞きたいよ私はw。
田舎に馴染めないことを心配した祖母に、海外に単身赴任中の父の元に行けば、と言われて「東京が良い」というところのおばあちゃんの「それは無理だよ」があまりにGJ過ぎて胸が痛くなるんですが、その後ミミヒコ配下のゲルニュートに襲われ、鬼の求める“鬼の切り札”を奪われそうになって、逃げ込んだデンライナーに乗って危険な鬼退治の旅にそれでも出かけようとする気持ちの基盤はこの祖母とのやりとりで描いていたと思うし、誰の助けも借りず自力でゲルニュートから逃げ切ってデンライナーに乗り込んだことをほめる幸太郎とのシーンで、ユウが他人から肯定されることに飢えてる気持ちも描いてたと思う。やっぱこういう寂しさの理由みたいなシーンは、竜太ロスの得意技だと思うんだよなー。
んで溝口琢矢君＠良太郎は噂通り佐藤健が憑いてましたよ。声が幼い分台詞回しは健ほどフニャフニャしてないんだけど、動き方とか完璧あの良太郎なんだよね。あとちょっとしたタイミングで出るドSな感じとかw。士＠井上正大との初対面のシーンとか笑いましたよ。いつでもどこでも上から目線。士よりオレサマな良太郎がやっぱ大好きだ私v。
士との初対面は幸太郎＠桜田通も面白かったなー。士に「鬼がやってきたのはおまえが時間を引っ掻き回してるせいじゃないのか」とケンカ売る幸太郎とかw。君たち君たち、仮面ライダーが性格の悪さを競うんじゃありませんwww。
あと今回デネブの中の人がオッシーじゃなく伊藤慎さんだったせいか、「デネブ、スタイル良い！」って気がしてちょっと違和感あった。オッシーも十分スタイル良いんだけど、伊藤さん腰が細いせいかすごいシュッとしたデネブでさー(^_^;。
まあおはなしとしてはデンライナーに乗って500年前に旅したユウが、トキ＠南明奈や良太郎の戦いを真近に見ることで自分の生き方を考える、というほんとにたわい無いものだけど、彼等が時間を移動するきっかけにもれなくついてくる、小ネタというにはあまりに盛大なイマジン芝居の楽しさや、相変わらず物語を動かすのは少年の自尊心であるところ（良太郎の助けを信じる幸太郎とか、良太郎への信頼であると同時にそれが自分が信じるに値するものだというプライドだと思うんだ。いやー。ドーリの幸太郎もすごく良いよv）とか、変わらぬ電王ワールドがそこにありました。あとあまりにもハナっぽいコハナに私は松元環季ちゃんのイメージが心配だ。普通にカワイイ女の子の役も入れたげてください事務所(^_^;。
士のジーク憑依体はウットリでしたよー。演じる井上君が健良太郎憑依体*1と違ってスタンダードな美形で士のカッコもカッチリ目なのもあってまさに目の保養w。中身はアホウドリだけどwww。
んで終盤のイマジン憑依ライダーの戦いとかMディケイドとかニュー電王ベガフォームとか、幸太郎奪還の計略とかデネブとユウの約束とかクチヒコ＠篠井英介とミミヒコ＠柳沢慎吾の絆とか戦艦とデンライナーの戦いとか、すべてが電王の良いところ満載。
最後オーナーに寄り道して良いと言われたユウが自分の“今”はどこかを自覚してまっすぐそこに帰るんだけど、デネブの元に帰ってきた侑斗がデネブとの約束を覚えてるのって、電王最終回の愛理さんに桜井の記憶が戻ってるとかそういうのとおんなじだよね。
それは良太郎が小太郎と出会って一緒に戦うようなもので、確かに良太郎も大人桜井もモモやデネブのことなんか知らずに出会ったんだろうけど、良太郎が電王にならなければいけないと理解できたことも、デネブが桜井のためにイマジンの敵に回ったことも、この歴史改変の戦いを経て、自分の守るべきものを知っていたからなんだよね。
……と同じようなことをパンフでドーリが言ってて笑ったんだけどさw。
形を変え舞台を変え姿を変え、変わらぬ電王の物語堪能させていただきました。今回も楽しかったです。
また見にいくよv。

*1:いや、やつもオリジナルは普通に美少年だろw？