ひゃくはち

去年からのマイ野球ブーム、思春期ブームの中で買うだけ買って放置してたのを、クロZEROブームの流れでやってきた阿部亮平君ブームで見ました。阿部君ちょっとしか出てなかったけど。彼はあんなにごっついキャラなのに高校生と言われたら納得できる不思議なキャラだねえ。
甲子園常連でプロ選手も何人も出してる名門野球部の当落線上の仲良しコンビ雅人(斉藤嘉樹)とノブ(中村蒼)のはなし。まあ私は体育会系文化部(上の大会に行くには予選を通過しないといけない)の演劇部出身とはいえ、運動は無縁の人間なのでこのはなしってなんか納得いかなかったんですが、まあなんとなくいじらしいはなしではあったかな? 早まって東京まで見にいかなくて良かったとは思った(笑。
だって文化系価値観ってものの価値を精神に求めるからさー。そりゃあレギュラーになれるかなれないかが大問題なのは気持ちとして分かるよ? でもベンチ入れるか否かのしかもケツから1番か2番なんて、入れないのとどう違うかよく分かんないじゃん。それなら自分がやり遂げたって気持ちさえあれば良いんじゃないの、って思うもん。んでこのはなしに出てくるような名門野球部なんて中学の段階でスカウトに来るような子以外は入ったって試合出られるわけないのは1年の時点でほぼ分かっちゃうわけで、後は卒業まで“野球部員”でいたいか否かっていう気持ちの問題でしかないでしょう?
だからたぶん、それは自分自身への意地の問題なんだと思うんだよね。意地って言っちゃうとネガティブな言葉に聞こえるかも知れないけど、他人からは意味がないように見えても自分には大問題な個人的プライドの問題だよね。
蒼君って「学校じゃ教えてくれない!」の一樹にしても「Q.E.D.」の燈馬にしても悩んでるように見えて実はなにも悩んでいない、世界が自分の中で完結している幼児的万能感が透けて見える柄だから、それでこの役ってちょっと見え方として悲惨さ倍増って気はしたけど、良い感じにはまった良い役だったと思う。
あと寮で同室のキャプテンと副キャプテン(共に注目選手)がブレイド睦月の北条隆博君と、高良健吾君はNHK白洲次郎で少年時代をしてた子で、この4人の芝居は子供がジャレてるだけなんだけど本来の目的はそこだったんで良かったです(^_^;。
たいしたドラマはないけど少年期のプライドみたいなもんを描いたはなしとしてはそれなりに、って感じでした。クリスマスパーティーで監督の竹内力が挨拶する場面は地味に良かった。
まあ大当たりではないけどハズレでもない、って感じでした。コメンタリもまあ面白かったしw。