官僚たちの夏/第1話

http://www.tbs.co.jp/kanryou09/index-j.html
あ。このドラマ好みかも。
「国民車構想って、第二次大戦前にヒトラーがやってたんじゃないの。昭和30年に日本に車作る技術力がなかったんかい?」と思って見てましたが(フォルクスワーゲン=国民車というだけの知識)、経済対策としてはスタンダードなやり方なのね。不勉強ですいません。
まあこういうはなしのスポンサーがTOYOTAかよ!と思うと素直に見られない部分はあるんですが、ちょっとTOYOTAを持ち上げて、セットのクオリティが上がるなら良いじゃないですか。テレビドラマにしては絵面や風俗の再現も頑張ってるし良いドラマだと思う。こういう人物像や時代背景に興味のない人からしたらつまんないかも知れないけど私は楽しめました。
輸出車の現状を知った目で見れば風越の言ってることは自明のことだけど、現にそれだけの技術力のなかった時代にそんなこと言われても自分達にそんなことができると思えない、そんな無茶に巻き込んで無理をさせないでくれ、と思うのも仕方ないと思うんだよね。そういう目で見れば風越の言うことはいかにも官僚的に無責任だし、自分がやるわけでもないのになに言ってんの、と思う部分もあるけれど、自分が偉くなれば良いってもんじゃない、日本という国の未来を動かす上であえて他人にそういう無茶をさせる風越たちの人物像と、現に描かれる繋がりが良い意味で家族的な小さいものでしかないことがドラマに共感させてくれた気がします。
公式のインタで佐藤さんが言ってるけど、ほんと草食系男子とかなんとか、若い男が腑抜けたこと言ってんじゃねーよ、と思うのは私がババアだからかなー。別にそれでも良いけど。なんだかんだ言ってものごとを動かすのは、人からは滑稽に見えるくらいの熱さだと思うんだよね。