赤鼻のセンセイ/#7

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みんなの言うようにサンタが静かだとそれはそれで物足りない気はするんですが、サンタが落ち込んでいる内容に愕然とするっていうか、そらー今までのエピで死んじゃう子とかいなかったかも知れないけど、みんなが治らない病気だったり、普通の子ならなんでもないことが命に関わるなんてはなしは繰り返ししてきたわけでしょー? サンタの立場で自分が経験するまでああいうことに思い至らないってなんか信じられない。無関係な人間ならともかく自分の生徒じゃん。
という辺りでやっぱり「ああこいつキライ」と思うんだけど、そんなサンタでも「いないよりマシ」と言う和田っちに泣けるというか、ああこんな無神経な男の底の浅い善意でも和田っちには意味があったのだなあ、と思うと泣けるでノ□!
「院長って医者だったんだー」という辺りは軽く衝撃なんですが、全体に和田っちの病気でそれどころではなく、白血病の8割が治るというのもちょっと衝撃だったけど、治らない2割に和田っちが入るというのも切ないなあ。だってそれってきっと、七瀬先生がどんなに頑張っても和田っちが苦しい治療を辛抱してもどうにもならない、ほとんど運命とか当たり外れの世界なんでしょう?
七瀬先生が祈る「経験が足りない」はきっと「患者を失う」経験なんか要らないってはなしで、太川先生の言う「経験が足りない」はたぶん「きっと方法がある」で、なんかそういうかみ合わないはなしがあっちこっちにあるのが分かるっていうか、だってこんな気持ちの整理なんかつけようのない事態で、意味のある言葉なんか空虚なだけだもん。こんな時意味があるのはきっと、会話の相手が自分と同じことを悲しんでいるという皮膚感覚だけなんだろうな。
和田っちと八重っちの付き合いの中で、ずっと和田っちの症状が悪かったわけじゃないだろうし、八重っちが和田っちの病気を忘れる瞬間だってあったと思うんだよね。それでも現に今和田っちはたぶん病気の子を見なれている八重っちやたなっちが危機感を覚えるくらいに悪くなってて、八重っちが「怖い」っていうのはきっと、「仲の良い友達がいなくなる」とかそういう単純な事実に対するもんじゃないんだと思うし。遊園地に行ってそこで遊ぶ人たちの幸せをちょっとずつ和田に分けてやってくれ、という八重っちが自分の幸せを分けてやることができないというのは、八重っちもやっぱりその人たちを「良いなあ」と思って見てるからなんだろうしね。
ああなんかいろいろ切ないなあ。権田先生もサンタも七瀬先生もみんないろんなことを祈っているのに、きっとハッピーエンドなんかないっていうか、ハッピーエンドってどういうの?、ってはなしだよね。番組何回かのうちには誰も死なないで、私らが見ないですんだらハッピーエンドかよっていう。
そして来週から新展開なんですが、なにも今さらなあ、って気が(θωθ)~*