ブラッディ・マンデイ2/#05

http://www.tbs.co.jp/bloody-monday/
脚本:渡辺雄介 演出:平野俊一
はっきり言って私このドラマ嫌いだから、辻褄の合わなさや展開の無理を「おはなしの都合」とか「ドラマの嘘」と見る気にならないのね。通学するのに警備してるのに夜の街を女子高校生ひとりで歩かせてるTHIRD-iとか、いじめのターゲットといえクラスメイトをいたぶるようなやつの命の危機に奔走する友達がいるもんなのかとか、内部にスパイいるのが分かってるのに挙動不審者のチェックもしないTHIRD-iとか、「おはなしだから」と寛大に見られるかっつーとちょっと(θ_θ;。んでこの期に及んで事件関係者に会いにふたりで乗り込む藤丸(三浦春馬)と音弥(佐藤健)とか、しみじみと危機感ないなあ、としかw。
おばさんの裏切りが息子故だったのはともかく、じゃあなんでノリノリでコードネームとか名乗ってんのとか、そういうびっくり展開のための見せ方がどうにもこうにも。THIRD-iに情報のすべてを渡さない藤丸とか、いっぺん殺されろおまえ、って感じ。
ほんとこいつどう思うよ音弥?
あ、そうだ。魔弾の射手の目的だけど、いくらなんでも使うつもりで手に入れようとしてないでしょ。再起動どころかシステム終了もいいところだ。今期はMac使ってるだけに爆弾出ましたってか? Macの爆弾も昔はよく見たけど、OS Xになってから見てないしなー。
だってヒロシマの3300倍の破壊力って、使ったら使った自分も終了じゃん。手に入れて「使うよ?」って脅しに使うくらいしか使えないし、核爆弾ってそういうもんだよねえ?
このTHIRD-iなら本気で使うと思ってそうだけど、見てる方は子供でももっと常識あるから、誰も「ツァーリ・ボンバー爆発!?」なんてドキドキしませんよ(θωθ)~*
あと最後のシーンで「トラップです」って藤丸が出てくるシーンは、その前にTHIRD-iがテロリストのトラップに引っかかってるからリベンジのカタルシスを狙ったんだろうなとは思うけど、このずっと引っかかりっぱなし足下すくわれっぱなしだまされっぱなしのTHIRD-iが引っかかっても「またか」としか思わないし、そもそもTHIRD-iと藤丸に共闘している感がないからまったく「やったw」って感がありません。萩原(高嶋政宏)の人物像も、寝てるとかはともかく自分が拷問させた相手にあの態度ってないでしょ人格破綻者かよ。
状況ごとに藤丸がPC取り出してカタカタやりはじめるけどなにやってんのか見てる方に分からないからすごさも伝わんないし、しょっちゅう出てくるネット掲示板に書き込んでる人間の匿名モブシーンとか、ネットの書き込みするのにあんなハイスピードであんなに時間かける必要ないから! 掲示板で3行レスしてる人間があんなにPCスキル高いかよとびみょんな気持ちに……。
そもそも藤丸みたいなハッカーの存在を知っているのにネットセキュリティ甘過ぎ(爆発物の処理をコンピューターに依存し過ぎとか、スパイが外部と携帯で連絡取ってるとか)のTHIRD-iとか、この番組の脚本演出はいつの時代の常識で生きてますか。パソコン扱ってればなんだかかっこ良かった、一昔前の番組じゃないんだからさー。あとおばさん(澤北だっけ?)が裏切り者だったのはともかく、一般人がテロリストの人質になってると分かったのにあのまったく緊張感もなく捜査に動くわけでもないTHIRD-iってどうなの? 藤丸もあれ見たら「これならあおいも殺されるわ」って納得すると思うよ。無能とかなんとか以前に、人の命に危機感皆無だもん。
なんか脚本も演出も、それらしくあおるだけじゃなく、言ってることやってることがほんとはどういうことか、ってことを頭冷やして考えてよ。エンドロールバックの澤北とかなに落ち着いてんの。ぱにくってるかせめて絶望して泣き崩れてるのが当然のシーンでしょ。自分の子が殺されそうになってんだよ?