八日目の蝉/第1話「逃亡」

http://www.nhk.or.jp/drama/semi/index.html
不倫相手の子供を誘拐して逃げる女のはなしで、不倫相手に津田寛治、成長した子供に北乃きい、ということですごい楽しみにしてたのに、脚本が浅野妙子と知った時は本気で目の前が真っ暗になったが、原作付きで主人公がほとんど誰とも対話せず、気持ちは画面で見せる演出も良くて緊張感のある面白い1話だった。繰り返されたモノローグのナレーションは、たぶん原作の文章をアレンジした程度だろうし。
#1演出の佐々木章光はキャットストリートで演出してた人だよねー? 全体に都会で人目を避ける空間としての高架がそのブランク具合とあいまって、相手妻(板谷由夏)いわく“がらんどうの女”希和子(檀れい)の心象を表す印象的なツールになっていた。まあ希和子の相手といい薫の相手(岡田浩暉)といい、ほんと女房持ちほどちゃんと避妊しないんだからしょうがないよね、という番組とは無関係な感想を持ってしまったが、子供がいれば幸せになれると思う女性の心理は分からんけど、失ってしまったものの代わりになにかに縋ってしまう人のはなしとしては面白かったよ。20年後、成長した薫から結婚してくれない相手の子を身ごもっていると告げられた丈博の津田さんの表情がすげーGJだった。まさに親の因果が子に報い、べんべん♪ 思わず「ざまあwwwwww」と呟いたよw。
次は6日の10時から。この暮らしは遠からず破綻するんだろうけど、このテンションは保たれると良いなあ。