mother/#1
http://www.ntv.co.jp/mother/
脚本:坂元裕二 演出:水田伸生
えーと。なんでこんなつっこみどころ満載のはなしをこのテンションでやるのかなあ。この緊張感で違うはなしをしたら、けっこうすごいはなしになると思うんだけど
視聴動機は綾野君だし、母性ネタ嫌いだから綾野君が出てなければ見なかっただろうけど、松雪泰子が予想外に良かったので面白かったです。「あなたが小学校の先生では不本意」って、不本意なのはあなたに先生やられる小学校だろうよ、って思ったけどさ。あまりにも小学校教師に不向きなパーソナリティだろうよ。むしろこの人が教職取ってたことこそこのはなし最大のつっこみどころだがw。
序盤の奈緒(松雪泰子)を見てて「この人が他人のために人生捨てるかなあ」って思ったけど、それが自分自身の傷のためとかだったら分かる。それでも知り合いだったら「オチツケ」って言うけど、「オチツケ」って言ってくれる人間関係を持たなかった結果の行動なわけだし。
浦上真人(綾野剛)はほんとthe 綾野君、って役だった。いやはまり役だと思います。なぜ555以来の全国放送・名前のある役で児童虐待、とファンなら心を痛めるべきかも知れんが基本的にいつもの凌辱系ヘンタイだからなー。プチブレイク以降のファンって圧倒的に漆原凌でついたファンだと思うのに、なんで抵抗できなくなった人間を半殺しにするのは良くて、児童虐待はダメなのか分からん。いかにも子供ゴミ袋に入れたりしそうな壊れた人っぽいじゃん。ある意味そこに説得力があり過ぎて無駄に緊張感が高まるというか、「うわー・出ないで。見たくない
怜南(芦田愛菜)の本を捨て持ち物を捨てハムスターを捨て、ほんとは怜南も捨てたいんだろうな、という仁美(尾野真千子)の人物像とか分かるし、それでもそれが自分の子供である、という事実に対する罪悪感で子供に媚びちゃう気持ちとかも分かるけど、まあ子供の不幸は親を選べないことだなんて自明のことだからなー。むしろこのはなしで最大の謎は仁美の気持ちだ。他人(あえて“娘”とは言わんよ)をゴミ袋につめて、ホテルでカラオケして楽しい?
このはなしを成立させるために、次回以降もこの緊張感が続くのならドラマとしては楽しみだけど、なんか感想書いてても腹いてー