mother/#2

http://www.ntv.co.jp/mother/
脚本:坂元裕二 演出:水田伸生
うーん奈緒先生(松雪泰子)やっぱツメが甘いなあ。まあテンパル気持ちは分かるんだけどさー。
三十路を過ぎて大人のつもりでいても、気持ちのどこかが捨てられた5才で止まっているところにもってきて、怜南(芦田愛菜)にシンクロすることでますます不安定な奈緒は、どちらかというと怜南に振り回されてる気がする。怜南のキャラとしてこの子すっぱいブドウの理論を分かっているというか、もともとあきらめることを知ってる子だからしたたかだからなあ。
それでもあきらめられることと欲しいと思わないことは同じじゃないから、無理を承知のダダをこねたくなるんだろうけどさ。そこは怜南を誘拐して逃げちゃう奈緒のように。
おはなし感はあるんだけど、このあざとい見せ方はこのはなしを語る上で合っていると思う。たぶん母性とかじゃなくって、孤独とか欠落とかそういうもんのはなしじゃないかなあ。そういうものとは無縁のものとして、子供の死体があがらないのに男(綾野剛)と遊んでる怜南の母親(尾野真千子)より、鈴原家の人たちの心配の方が惨く見えたりはするよ。