ゲゲゲの女房/第6週〜第7週(#31〜42)

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茂(向井理)の漫画家的レゾンデートルと、紙芝居に絡めて貸本業界衰退のはなし。いわば茂の不遇の時代のはなしで、布美枝(松下奈緒)には「気の毒だなあ」としか(^_^;。
なんつっか、向井りーの可愛気(ルックス的なもの以上に、なんだか行動を悪気のないものに見せちゃうキャラクター)でなんとなくだまされちゃうんだけど、茂って相当身勝手で思い込みの激しい人だと思うんだよねえ。こういう人旦那にしたくないなあ。浦木(杉本太陽)とか富田社長(うじきつよし)とか、かなりひどい人物を役者の柄でだまくらかしてるけどけっこうひでーはなしだぞおい、って気はする。浦木とか幼なじみの腐れ縁で繋がってるけど、作家として評価してるわけじゃないやつが描くもんに口出すとかないだろ?、って思うもん。
音松(上條恒彦)とか上條さんがやたら良いだけに、消えていく紙芝居のはなしが切ないんだけどさ。つっか私は24年組の台頭から始まった少女漫画の黄金時代はレディコミの出現で崩壊した派なんだけど、最近そっちの方でがっくりくる事件があっただけに、貸本が衰退していくはなしとか見てて切なかった。私の子供の時とか貸本屋はあったけど、置いてあるのは普通の週刊誌や単行本だったしね。
そんな中で、親元離れて働いてる工員たちを見守るミチコ(松坂慶子)とか、そのご主人の戦争体験とかが良い味なんだけど。なんとなく、傷とか傷みとか抱えつつ、それでも生きるしかない切なさとかに対して、育ちの良さ故の優しさで真摯に接する布美枝のキャラが番組のできを稼いでる感じ。なんか魂のノブレス・オブリージュっつうかw。