龍馬伝/第27話「龍馬の大芝居」

http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/index.html
演出:大友啓史
1865年。龍馬30才、以蔵27才、武市34才、弥太郎31才(生年より単純計算)
んっとこの人らって、幕府に言われたり攘夷のために脱藩したりしてその成り行きで操練所にいたんだよねえ? その件に関して操練所がなくなったことを、龍馬(福山雅治)や誰かに当たってどうなるのかなあ。
久々の溝渕さん(ピエール瀧)はいろいろ楽しかったが、なんかトータルにはむかついてこんなはなしいらねー。そもそも武市さん(大森南朋)の罪状が表向き東洋(田中泯)の暗殺だとしても、実行犯じゃないのは後藤(青木崇高)だって分かってるはずだし、そもそもの容疑が殺人教唆だよねえ? 実行犯が龍馬だっつっても事態変わらないと思う。武市さんが捕まってるのが東洋殺しの件じゃなくて(後藤的にそれが一番重要なのは前提だとしても)、土佐勤王党での諸々が土佐藩にとって気に入らないからだってことは、龍馬は分からなくても視聴者は分かってると思うぞ。なんとなく見てるだけの人でも。
大体ほんとに龍馬が東洋殺しの実行犯だとして、絶縁状くらいで坂本家がお咎めなしってことないと思うし(良くても家財没収とか死罪とかにはならないだけで、権平さん@杉山哲太とか依願退職くらいはしないわけにいかんだろ)、この大芝居を打った龍馬が代わりに投獄されるとかならともかく、このまま土佐を出てわしゃあ逃げるきって、頭おめでたいにも程があるだろ死ねよ。もう龍馬があちこちでへらへら笑ってるのを見る度に、こいつ頭悪いから目の前で責められなかったら、武市さんのことも以蔵(佐藤健)のことも思い出さないんだろとしか思わんよ。以蔵が可哀想だとぎゃあぎゃあ言いながら郷廻りの仕事を辞めない弥太郎(香川照之)も、幼なじみの拷問見なきゃいけなくても失業するよりマシだと思うんだったら文句言うなよ。見てるおまえより以蔵の方がつらいに決まってんだろ。それが嫌ならなんで先週毒まんじゅう取り上げたんだ。こういうの、文句言いながらなんもできない弥太郎と、以蔵のためにこの芝居を打つ龍馬の差を見せるためだけのシーンだって分かるところがむかつくんだよねー。
でも今週は健の以蔵が良かったのでそこは満足です。台詞とかのソースがあることじゃないんで印象でものを言うが、なんかこの中で以蔵が初めて、武市さんを守るって意志に目覚めてる気がするんだよねー。後藤の武市さんへの憎悪に直接さらされることで、初めて自分がほめられたいとかそういうんじゃなく、武市さん自身のために頑張りたいと思ってると思う。弥太郎は武市さんのせいでと思ってるだろうけど、以蔵自身はなんでこんな目にとは思っても、少なくとも武市さんのせいでとは思ってないと思うんだ。そこのところで以蔵偉いぞ!と初めて思った。思わせてくれた青木さんありがとう! 君の後藤が憎ったらしいせいで、以蔵がなに考えてるか分かりやすかったよw!*1
まあ今さら目覚める以蔵に対し、武市さんはそろそろ限界っぽいけどさー。武市さんと以蔵を見ている分には大満足の2部であったが、この龍馬に好感持てる人っているのかなー。私は無理だw。

*1:そういえば青木君はH2でも、憎ったらしく弓削君をいじめてくれたよなあ。ほんとこういう役だと存在感抜群だよねー。←ホメテルw。