ジョーカー〜許されざる捜査官〜/CRIME 4「無差別殺人に隠されたナゾ」

http://www.fujitv.co.jp/JOKER/index.html
脚本:武藤将吾 演出:石川淳一
今週の犯人は窪田正孝。特撮枠の人ならケータ@ケータイ捜査官7だろうが、ワタクシ的には「倉田君(@ゲゲゲ)なにやってんの」って感じである。時期離れてればともかくリアルタイムで放送中だからなー。
てか正気で10人刺せる人と、頭オカシイから無差別に10人刺す人と、どちらが本来の意味で“頭オカシイ”かは分からない、というのは前提だと思うけど、だからって無罪が確定した人を問答無用で拉致監禁終身刑って人も相当頭オカシクない?、というところを堺さんや大杉漣さんが無自覚に演じてるわけはないから良いんだけど、作ってる方がどこまで考えてるか分かんないのがだんだん気になっておしりがムズムズする。ある程度は分かった上で釣り的な論理の反転なんだろうけど、その上で根本的には「動機が良心だったら良いんだよ。みんな自分を犠牲にして正義を行ってるの!」って本気で思っていそう。あ。錦戸は良いんです。久遠(錦戸亮)はフツーに頭オカシイからw。
窪田君はちゃんと好演なのにはなしとして今イチなのは、ドラマの中心が伊達(堺雅人)やマスター(大杉漣)と久遠に移ってて、事件はおまけにすぎないところに持ってきて、さらに関係ないあすか(杏)の立ち位置がどこかも分からないまま被害者遺族に寄り添わせたはなしだったからかなあ。久遠がああなっている以上おはなしとしてこの行為の負の側面を久遠に見せるはなしになるのはお約束なんで、椎名が神隠しに遭うのは分かりきっているから椎名の内面が興味を引かない。あ、なんでこんなに不愉快なのか分かった。そんな“分かりきったもの”を見せるために使われたんじゃ、窪田君の好演がもったいないぞ、というところが気分悪いんだ。椎名のドラマがあまりにもおまけなところがね。
んでこのあまりに狭いところで起こっている一連の事件は、最終的にどこに落ちるんでしょうね?、というのは一応楽しみではある。心ないところは相変わらずだけど、この武藤将吾はあんま腹立たないんだよなー。演出が結構良いからかなあ。