GOLD/#6

http://www.fujitv.co.jp/GOLD/index.html
脚本:野島伸司 演出:石井祐介
んっとさー。このドラマを叩く上で、悠里(天海祐希)の説教はナマケモノには耐えられないんだろうとか、金メダルを目指すスポ根なんか流行らない、っていうのは完全に違うよね。だって言ってる悠里がどう見ても壊れた人間なんだもん。壊れた人間の主張は説教になり得ないじゃん。もちろん壊れた人の感情に共感することは誰でもあるから、それを口にするドラマに感動する余地はいくらでもあるけど、その主張の妥当性でドラマを量るのは完全に間違ってる。悠里の人間が分からなかった1話2話ならともかく、中盤を過ぎた6話であれを野島伸司の主張だって言う人ははなし見てないだろ。あれは説教じゃなくって悠里の主張じゃん。それを口にする感情だって、天海祐希はちゃんと演じてるしさ。文句言うんだったらちゃんと画面見てテレビに集中しろよ。
と、ムキになって擁護するほど悠里や天海祐希に思い入れはないが、今週のはなしはとても面白かったです。刑務所で壊れる悠里の痛々しさ(イタさともいうw)が正視に耐えない、というのはあったが、宇津木(綾野剛)と悠里が対峙すシーンは、期待があったとはいえ泣けてしまった。正直綾野君のお芝居で泣いたのは澤田以来だ。あれはラリって母親を植物人間にしちゃうようなヤクザじゃなく、金メダル候補のスター選手だった修一(水上剣星)が自分の父親だという事実こそ宇津木にとってのゴールドだったっていうはなしだよね。だからこそ、自分と同じようにゴールドを求める悠里が自分の願いに嘘で答えるはずはないと宇津木は信じたわけで。
まあそこは、悠里の思惑に関わらず、丈治 (反町隆史)の−−というよりはおじじ(夏八木勲)の嘘で宇津木はゴールドをあきらめたわけですが。というか、まがりなりにもちゃんとした契約カメラマンとして仕事をしている宇津木君は一体いくつなんだろう。いくら同意なら必ずしも淫行にはならないつっても晶17才だぞ? つか「血が近いから付き合えない」というのは、ようするに「そこまでの気持ちはない」ということだと思ってたんで、はなしがこうなっちゃうと、「従兄妹くらい良いじゃん」という気分に……(θωθ)~*
まあこの辺のはなしはまだ終わらないみたいなんで、この先の展開は楽しみだ。