龍馬伝/第33話「亀山社中の大仕事」

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演出:大友啓史
1865年。龍馬30才、高杉晋作27才、桂小五郎32才、中岡28才、陸奥22才、弥太郎31才(生年より単純計算)
んっとさー。そもそも勝さん(武田鉄矢)が言ってた海軍操練所の存在意義って、異国に対する示威行為ってことだったよね。でも今長州が鉄砲や軍艦を集めているのは実際の武器で、それは直接誰かの命を奪うものなんだけど、龍馬さん(福山雅治)はその点どんな風に考えているのかなあ。
その辺のところでステップがないから、ほんと見ていて「おめでたいひと」(お元said)としか思えないんだよね。おめでたいだけならまだしも、じぶんのやってることに対してあまりに無自覚だしさ。空気読まずにどこにでも首突っ込むのは龍馬の仕様だけど、現状薩摩と長州の命運のかかったところで亀連中の無防備さとか殺意湧くんだけど。
お金の出所も明かさずに「軍艦を用意しろ」という龍馬がグラバーに相手にされないのは当たり前だから、それが幕府の転覆という当時の日本のシステムに関わる儲け仕事である以上、それを明かすことで事態が好転するのは理屈としては合ってるんだけど、それが私心じゃなく志だという龍馬が一番うさんくさいよ。というか、いい年した男が何人もいて、君らカステラの売り上げで所帯回してんの? やりくり上手だなー。
実際の取り引きに際して長次郎(大泉洋)が適任だと思う理由もよく分からんし、つっか饅頭屋がこの場面で重責を担うことなんか140年も前から分かってるんだから、最初からその辺長次郎の人物像として描いておけよー。
お元(蒼井優)は今週もきれいだったが言ってることはさりげなくデンパだし、デンパに対して龍馬が無条件に影響力を持つこの番組の作りが一番デンパ。
ファーストシーンの桂さん(谷原章介)と高杉晋作伊勢谷友介)は盛り上がったが(なんでw?)龍馬のやってることの−−というより、龍馬がそれをやることの意味が分からない。ああむかつく。