闇金ウシジマくん/#7〜9(最終話)

なんか板橋(山中崇)がさあ。ウシジマ(山田孝之)には平気で金借りるのに銀行から借りるのにビビルとかそういうのがリアルだけどなんだかなあって。いや銀行は金返せなくても命までは取らないと思うぞ。給料は差し押さえてくるだろうけどキミ差し押さえられる給料もないだろうし。
こういうのはおはなしとしてのカタルシスではあるけど、ラストに向かって裸で逃げるか逃げないかってはなしである辺りが制作者分かってるなあって。裸で逃げることをためらった芳則(荒木宏文)は救いもなく破滅するし*1、文字どおり裸で逃げることをためらわなかったモコちゃん(希崎ジェシカ)は借金返してやり直すし*2、その一方で、裸で逃げるより自分の意地を採る=自分のために来てくれた小堀(中村靖日)を売るより自分がオホーツクに行くことを選ぶ板橋のはなしがあるのが上手いなあって。逃げる気なら裸でも逃げるという千秋(片瀬那奈)が板橋の選択に焦るのは当然だけど、でもやっぱ板橋の選択は人として正しいよな。友達を借金返済に売るなんて間違っているのは当然だし、まあそういう当然のことができなくなるのが借金に追いつめられた人だから、板橋の選択が妙に高潔に見えるんだけど、むしろここの板橋は当たり前の人間だからこそかっこいいw。
なんかいろいろきっちりできてて良いドラマだった。山田君出てくれてありがとうって感じだいろんな意味でw。

*1:ひとりで逃げるのが怖いのもだろうけど、財布は持っていかないと、って感じなのがなあ。そういえばこのドラマは原作と違って、女の子が男のためにババはひいてくれないな。

*2:借金返済で風俗に行くっておはなしとしてはバッドエンドだろうけど、それって返済の手段を見つけるってことだしさー。