それでも、生きてゆく/第1話「禁断の出逢い…」

脚本:坂元裕二 演出:永山耕三
なんとなくの設定だけ聞いて、重そうだなあ、フジだしなあ、しかも10時過ぎまで起きてるのはツライ、と思いながら、それでも主役が瑛太満島ひかりなら見ない手はなかろう、とリアルタイムで見ていて、「脚本:坂元裕二」の字を見てふいた。まあそうだわなあ。今あえてこういう地雷設定のドラマ書くなら坂元裕二だわな。はは。←乾いた笑い。
ただやっぱドラマはすごかった。なんつっても瑛太満島ひかりが。設定レベルで苦しい部分は多々あるけど、だって妹殺された兄貴も兄貴が15才で殺人犯になる妹も普通はいないしさ。それを「私はこんな風に感じるんです」って演じられてしまったら、そんな風になるものなんだと納得するしかないです。あと私は柄本明がすごく嫌いなんだが(それが彼の上手さなのは百も承知で、そういう「可哀想だけど、そうなるのは自分のことしか考えていないからだ」、と見えてしまう役の人物がすげーイヤw)、「この人の可哀想さだけはぜってー共感できねー」と心から思いました。
つい役者名で考えちゃう程度におはなし感はあるドラマだけど、その中でこういう人物に人生させちゃうのがスバラシイです。このまま失速しないと良いなあ。しかしどんなカッコしててもカッコイイ瑛太もさることながら、こんなカワイイのに人妻な満島ひかりの存在もナンダカナー、っていうw。