それでも、生きてゆく/第3話「お母さんだから…」

脚本:坂元裕二 演出:宮本理江子
今週も面白かったー。それしか言えんw。
たぶんこの番組は、双葉(満島ひかり)に満島ひかりを持ってきた時点で面白いに決まってるんだと思う。だって見ててそうだもんw。
人を殺すことが許されないことなのは当然だとしても、知らない子供が殺されたことが身内が子供を殺すことより不幸なこととも思えないのに、双葉の家族も洋貴(瑛太)の家族もそういう世間の無責任な正義感に傷つけられてたわけだよね。他人に責められなくたって、自分の子供や妹を守れなかったことに傷付いてないわけがないのにさ。
この番組の面白さって、そういう悲しみの深さをちゃんと描いてみせてるとこだよな。ありがちな泣かせの良いはなしとかじゃなく、むしろ子供らしい身勝手さとか大人の都合とかを描いた上で、だからこそ単純に誰かを責めて終わりにできない、より自分が苦しむような生き方をすることでしか自分を保てなかった人が、その傷に気付いてもらうことで少しだけそこを手当てしてもらえるって言うような。それでなにかが変わるわけじゃないけど、ひどい言い方しちゃえば亜季の死は15年も前にすんだことで、どっちの家族もそれを整理しちゃえば良いことなんだからさ。
番組を見ていて声出して笑っちゃうことが頻繁にある、洋貴や双葉が少しずつ荷物を軽くしていく物語に共感できるところがこの重たいはなしでもちゃんとカタルシスがある理由なんだろうな。