最高の離婚/第7話

脚本:坂元裕二 演出:並木道子
諒君(綾野剛)はまったく良いとこなかったが、番組は今週も文句なく面白かった。つか諒君の出番が少ないと、緊張しなくてすむことにちょっと気づいてしまったw。
おはなしとしては傍若無人のガサツ女結夏(尾野真千子)の真意というか、まあこれが真意ってこともないと思うけどさ。元々結夏って性根の悪い子じゃないし、ただ考え方が一面的でデリカシーなくて、物事を深く考える習慣がないってだけで、光生(瑛太)と離婚後も暮らしてたことも、離婚の原因とかそういうこと考えないようにして光生のせいにしてすませていたんだけど、事実を亜以子さん(八千草薫)に知られたことで、それですませておくのは人としてちょっと、と思い当たったってだけだと思う。そういうとすごい自分勝手っぽいけど、良くある程度の勝手さだと思うし、亜以子さんにばれなかったらこのままだったと思うしさ。
ただきっかけその2の淳之介のシーンは……分かってたけど上手いなあ窪田君。結夏に「くそばばあ」って婚姻届を投げつけるシーン、一瞬のカットなのに泣きたいのを我慢して無理に笑ってるって分かるもんね。普通だったら別れた後淳之介(窪田正孝)の前に回って泣き顔映すシーンだよね。ハンバーグ作ってた結夏が部屋でカップヌードル食べてるのとか、いろんなとこが静かに上手いよなあ。みんながちょっとずつ自己嫌悪を積み重ねて、それでちょっとだけ相手を思いやった結果、最終的にはごまかしてたことがごまかせなくなって決定的に破局する、っていうのがw。
自分勝手でもデリカシーなくても、普通に生きてる分にはさほど問題ないんだよね。でも決定的に傷ついた人が目の前にいたら、やっぱいつもと同じってわけにいかないってだけでさ。
光生が灯里(真木よう子)と飲んでたことに気づかなかったら、結夏も出て行く決心まではしなかったのかなあ。結夏の言うように、自分に合うとか合わないとか関係なく、その人を見ていることがうれしい、っていうのが恋だと思うし、うんまあ誰かに恋をしていたら、他の人の奥さんはできないかなあ。そういう気持ちは分からんでもない気はする。
書いた手紙を結局出せず、……というより、最終的に思っていることが言えなくて、破り捨てるところがなんつーか結夏だなあ。つっかこのキャラも尾野真千子の当て書きだw。
そしてその余韻を台無しにする非常識男がひとりw。ああ来週が楽しみだーw。