フランケンシュタインの恋/第7話,8話

脚本:大森寿美男
7話演出;森下敏行 8話演出:茂山佳則
この番組の中途半端なトーンが、深志さん(綾野剛)が怪物だという事実に向き合う気が津軽さん(二階堂ふみ)になかったからだというのなら、こうなっていたのはある意味当然のことなんだけど、そうならそれで、ちゃんと津軽さんの内面を臭わせておきなさいよっていうはなしで、なんか「今さらそんなはなしにされても」って感じだよなあ。
それでも今週のはなしに文句言う気がしないのは、稲庭先輩(柳楽優弥)の告白があまりにも説得力あったからです。真実なんかどんなでも良いんです。それが語られた時にほんとだと思えれば。作る方が役者の人的説得力におんぶしちゃ駄目だっていうのは問題が別。今週は稲庭先輩と深志さんの対峙にやられて、今までのはなしなんかどうでも良かったもん。
文句言いつつ見るのは苦痛じゃないし、普通に次回が楽しみだけど、それはほとんど「キャストが良いから」ってことと、一般論で腹を立てるにはシチュエーションに一般性がないってだけだと思う。もう綾野君が怪物役の連ドラなんか誰もやらないよねえ。ああもったいない。