フランケンシュタインの恋/第9話、10話(最終話)

フランケンシュタインの恋 Blu-ray BOX

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脚本:大森寿美男
9話演出;茂山佳則 10話演出:狩野俊
うーんなんつーか……。2時間の映画で良かったなー。
だって今週のはなしを見て、この結論がこの10週間の積み重ねの結果だって思えないんだもん。稲庭工務店の人たちが研さん(綾野剛)をかばったのは棟梁(光石研)がああいう人だからであって、棟梁の出方次第じゃしょうがないって研さん引き渡したよね。むしろあそこで逃げちゃう研さんもよく分かんないんだけどさ。
思えばこのドラマって、なんの積み重ねもなくそれぞれのファーストインプレッションではなしを繋いでいたなあと……。だったら10話もかけないで、主要人物が全員「自分はこういう人間である」という信念のもとに研さんの力になれば良かったんじゃないかなあ。そういえば研さんって、全然この人たちの役に立ってないよね。津軽さん(二階堂ふみ)の病気を治したのはたまたまだしw。
120年前紗季さんが死んだのは、紗季さんに拒まれた研さんの感情が悲しみだったからだと思うし、津軽さんの病気を治せたのは津軽さんに受け入れられた喜びだったからだよね。津軽さんと紗季さんは違う人なのに、私は紗季さんだって言えちゃう津軽さん分かんない。
「世界から拒まれる」って一大事だし、それを人づてで語っちゃう番組って私は信じられない。だったら稲庭工務店に研さんを受け入れられない人がいる。それはしょうがないことだから僕は森に帰ります。それで良いんです、ってはなしで良いじゃんと思うの。いきなりこのタイミングで保健所だ警察だって出てきて、いなくなったらもう良いですって、ほんとSHTにも劣る場当たりなリアリティレベルだよね。最終回だけの世界観ではなしを作るなら、最初から10話もかける意味なかったと思う。
綾野君は可愛かったけど録画は見直さなくて良いなー。でも綾野君の役作りインタとキャストのコメンタリは見たいな。むしろこの設定のドラマでこのがっかり感がなんとも言えないというか、好き嫌いの問題じゃなくって残念過ぎる。