明日の約束/第6〜8話

脚本:古家和尚
演出:#6,8、土方政人 #7、池辺安智
圭吾(遠藤健慎)の妹(竹内愛紗)が可哀想でずっと気になっていたから、とりあえずその問題だけでも解決してほっとした。「殺されても」の覚悟の摘発すらスルーの絶望とセットではあっても、とりあえず自分で児相に連絡し、自分で“マトモな大人”を目指そうとする強い子で良かった。
この番組がすごく楽しみなのは、圭吾が死んだことがある意味誰にとっても“たいしたこと”じゃないからなんだと思う。勢いでクラスのみんなを責めた那美(井頭愛海)の例はあっても、那美自身圭吾のなにを知っていたわけでもない。結局はみんな忘れれば忘れたになる自分の罪悪感のために真実が知りたいだけで、その真実に傷つくであろう真紀子(仲間由紀恵)は完全に自業自得だし、なんだろう。真実が明らかになった時にすごく自分を責めて壊れたりはしないだろうって安心感があるのが気楽に見られる。
そんな中で心配なのは香澄(佐久間由衣)だけど、香澄自身そこまで圭吾を知っていたわけでもない暴走が現状だし、というか、霧島はともかく先のふたりは完全に暴走だしねw。
さんざん偉そうなこと言っておいて、あっさり裁判から手を引く弁護士はある意味すごく“卑怯”だけど、根絶する会の遺族のおばさんの「私が最初に責めたのは自分だった」という真紀子への言葉はすげーすっとした。自分の罪を怖れない人間に、他人を責める権利はないと思うのだ。