KING OF ZIPANGU信長
- 作者: 森川久美
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 2006/02/18
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
明智光秀だろうと豊臣秀吉だろうと織田信長との関係性なしに描けない以上、多くの光秀もの秀吉ものはメインより信長を描くことに主眼を置いている気配はありありで、そうはいってもこのなんとかとなんとかは紙一重的な人物を主人公とするのは大変そうで、これも久慈三郎という架空の人物の目から描いてます。久慈三郎を光秀の昔なじみに設定しているため光秀の描写は多い。一方少女漫画なんで秀吉はかなり扱いが少なく(w)、もともとイタリア好きでバチカン絡みの作品も多い人だけに信長の行き過ぎた殺戮の動機を宗教的一体感の破壊に位置づけてるんで高山右近は扱いが重い。徳川家康の扱いも、信長ものには珍しく丁寧。
つーか私テレビドラマで本能寺が描かれる度にこれを読み直しているのは気のせいじゃないと思う(笑。
「明智光秀」は予想どおり母親が録画していたので後で見られそうだけど、見たらまた読み返してしまいそうだ。しかし「鹿鳴館」見た時にも思ったけど、私はなんで「殺されるために殺そうとする」心の動きがこうすんなり胸に落ちるのだろうw。