龍馬伝/第32話「狙われた龍馬」

http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/index.html
演出:梶原登城
1865年。龍馬30才、高杉晋作27才、桂小五郎32才、中岡28才、陸奥22才、弥太郎31才(生年より単純計算)
色男は得だなーー(棒読み。
いやなんか、龍馬(福山雅治)の行動のひとつひとつがカンに障って、素直なココロで見るのが困難な感じなんですけど。なんでこのヒト自分がいたら寺田屋お登勢さん(草刈民代)の迷惑になるって分かっていて、ヒョロヒョロ近藤(原田泰造)の前に出ていったりするの?
大体さ。池田屋で近藤が亀弥太(音尾琢真)を斬ったことと、あそこで龍馬が近藤を斬ることは同じことじゃないと思うんだよね。幕末における新撰組の行動のすべてが肯定できるものじゃないのは分かってるけど、幕末の京で倒幕の政治活動をしていた亀弥太に命を落とす可能性への覚悟がなかったらバカ過ぎるし、頭の弱い以蔵(佐藤健)にしたって、ドラマの印象ほど分かってなかったわけじゃないと思うしさ。「覚悟はあったつもりでも、その時になってみたらやっぱ怖かった」っていうそういうはなしでしょ? 近藤君だって田舎から出てきて、新撰組をひとかどの政治集団にするのに必死だったんですよ。田舎のオトモダチを殺された仕返しと一緒にしないでよ。史実として幕末の日本で倒幕の意志を持った剣豪坂本龍馬近藤勇を斬るのはありかも知れないけど、このはなしの龍馬が近藤を斬ることを、当然のことだとは思わないぞ私は。
他にも重太朗さん(渡辺いっけい)のこととかお龍(真木よう子)への態度とかムカツクことは山ほどあるが、梶原さんの演出は今週もテンポが良くて、構図もきれいだったしかっこよかったです。西郷(高橋克実)のこととか長州の状況とか、状況としては面白いところなんだけどねー。龍馬しばらく出なかったら良いのに。
あとすごい理不尽な目に遭ってるように見える最近の弥太郎(香川照之)は、なにげに明治への礎を築いてるとこなんじゃない? 後藤さん(青木崇高)に会えて良かったねw。