コウノドリ/第3〜8話

初回の妊婦は臼田あさ美だったし、8話の妊婦は谷口美月だった。健もいつ新婚のだんな役とかやっても不思議ないんだよなあ。おとうちゃんはこの前やったけど現実の年で。なんか高校生やってた子たちがこんな年になって、ドラマとは無関係だけどちょっとしみじみ。
んで肝心の綾野君見ててしみじみするのは、この綾野君が申し分なく100点満点の“鴻鳥サクラ”であるところです。120点のすごさを見せる役者はいっぱいいるけど、サクラはそういうお芝居的なすごさではなく、当たり前に、自分は施設で育って不幸な子供へのシンパシーがあって、命の誕生に寄り添う思い入れがあって、患者の悲しみに寄り添う優しさのある産婦人科医に見えるところがすごい。1話くらいに「産婦人科医は笑っていないと」って下屋が言われてたけど、綾野君のサクラは“こういう人”っていうよりも、“こういう人であることを選んだ人”なんだと思う。出産シーンのサクラの「赤ちゃん出るよー」って言い方がすごい好き。あんな先生に当たったら、すごい安心して子供生めると思うもん。
おはなし自体はありがちな出産あるあるだと思うし、扱い次第で非難を呼び込みかねないネタだけに配慮が行き過ぎて見えるきらいはあっても、サクラたちペルソナスタッフの人物像が描かれた人たちの葛藤に厚みを与えていると思う。
広報室もそうだったけど、綾野君は番組ごと良いと思える番組でこそ良いと思える仕事をするねえ。良い番組の中の、綾野君だからこその人物造形がはまった時の面白さが素敵だ。