パンク侍、斬られて候

原作:町田康 脚本:宮藤官九郎 監督:石井岳龍
最後に映画館で見たのは2012年のへルタースケルター。見にいきたい気持ちはあっても2時間強の時間を映画館で過ごす物理的な余裕はあんまなく、「DVDで良いや」と思っていたのが正直なところです。寝ない自信もなかったしw。(ちな見たのは7月7日)
この映画を見にいこうかと思ったのは、原作町田康、主演綾野剛、監督石井岳龍という布陣に加えてあまりにも俺得なキャスティングに加え、あまりにも掛十之進(綾野剛)のビジュアルがワタクシのストライク直撃だったせいですが、公開直後の先々週は仕事の都合がどうにもつかず、結局行かないかもなあ、と思っていましたよ。だって6年映画館まで行く気が起きなかったんだぜ。今さらなぜこの映画。なぜパンク侍w。
えー。結論から言います。すげー面白かったです。大笑いしました。正直こんなに楽しめると思ってませんでした。予想外のところで「綾野剛の××」と呟いて私の背中を押してくれた人ありがとう。あれを見なかったらきっとなんだかんだでDVD待ちになっていたと思いますw。
はなしの内容はもうムチャクチャ。すべてが「なんでそうなるの?」の連続。掛の人物像はただのロクデナシだし、そもそも起承転結とか整合性とか関係性とか必然性とかのはなしの出来を担保する言葉のすべてが「なにそれ。おいしいの?」状態。なのになにが面白かったんだろう? 謎。
なんかいろいろだまされてるような気はする。主に染谷君(将太@幕暮孫兵衛)に。綾野君は良いんだけど綾野君が面白かったのかは微妙。物語のきっかけは掛の嘘だけど、掛にだまされたからってはなしでもないしなー。
いろいろ不思議な映画でした。万人にオススメできる映画ではないが、私自身はDVDはプレミアムBOXで買う所存ですw。