良太郎★仁義通します

最初に言っておく。
別にどっちが悪いとかどっちは悪くないとかそういうことを言うためのエントリじゃないんだ。むしろ正しくないってそんなに悪いことか?って言いたいんだ。
以下今週の良太郎について。

私が今週の良太郎の態度をまったく気にしないのは私の視聴ポジションがあくまで良太郎寄りだからで、はっきり言うとまだ侑斗に怒ってるから。
だって侑斗は良太郎の目を盗んで愛理に名前を明かしてるもん。

良太郎は「時の運行を守る」という電王の役目を“自分のやらなければならないこと”と認識しているけどそれは生来の正義感からなんとなくやっていることで、明確な使命感とかモチがあるわけじゃないんだよな。
だからわりと簡単に自分の気分優先で、客観的には「ダメだろそれ」と言いたくなる理由でタロズを憑けずに戦ったり、暴れているイマジンを後回しにして契約者のために動いたりする。
それが大義からすれば間違っているのは当然だし、「良い人ぶってよけいなことするな」という侑斗の理屈の方が正しいのは分かるよ。それは良太郎だって分からないわけじゃないだろう。
でもそれがどう悪いんだっていう件にはなんの説明もないし、「時計桜井を探すな」という件に至っては侑斗が迷惑だという以外なんの説明もない。「過去を変えてはいけない」ということなら常識的に「駄目なんだろうな」と思えたとしても、過去の時間に“その時間のではない”桜井がいることはどう考えても変なことなんだから、それに関わるなと言われても納得はしづらい。「おまえの迷惑なんか知らん(-_-メ)」と良太郎が言ったとしても、こっちに関しては良太郎が悪いとはいえないんじゃないの。そもそも良太郎のポジションは番組全体ではタロズに守られるプリンセス・リョタかも知んないけど(w)、良太郎自身は恋人の失踪で過去を忘れた姉愛理を守るナイトでもあるんだ。愛理のために高校までやめた良太郎にとってそれが、自分のアイデンティティのすべてとはいわないまでも最優先のものなのは当然だし、侑斗登場編の舞原組の描写を見る限り愛理に侑斗が名を明かすことは、良太郎への嫌がらせ目的以外には見えない。視聴者は愛理の記憶がないことに傷付いた侑斗の顔を見ているから侑斗の孤独を思うことができるけど、良太郎にとっては自分のことが気に入らないからというだけの理由で、愛理の傷を抉りにきたとしか思えないだろう。そして実際愛理が忘れていたから侑斗の行動は大幅に割り引かれているけど、“桜井侑斗”という名前をきっかけに愛理の記憶が戻ったとしたら、それは良太郎を置いて死に逃げるところまで追いつめられた悲しみの中に愛理が引き戻されることを意味する。リュータの行動で侑斗が殺されたらどうするんだというなら、侑斗の行動で愛理が死んだらどうするんだ。

リュータが侑斗を襲ったことがリュータを抑えきれない自分の責任だなんて、良太郎自身が一番よく分かってるだろう。でも自分が悪いことをしたからって、自分に−−というより関係ない愛理に−−されたことをチャラになんかできない。自分が悪いのは分かっていても、こいつには謝りたくない。それならリュータの行動の責任はどんなことをしても自分が取る。でも自分の大切な人を傷つけるのは許さない。

「若いもんの不始末はこっちできっちりカタつけさせていただきます。しかしこちらが筋を通した以上、そちらにも筋は通していただきましょう」
「ハナさんは約束は守るよ。だから君も約束は守って。でないと僕が許さない」ってそういうことだろ?