白と黒/#64(最終話)

まあ礼子さんに関しては「なんでこの期に及んで上から目線?」とかいろいろ言いたいことがあるんですが、おはなし自体に対しては病室にパパが来たとこでまあ良いかって気になりました。まーくんに重ねた手だけで泣いちゃったから。
結局人は善であるべき、というパパの教えに従えないまーくんがおにーちゃんのように良い子にして愛してもらうなんてできないからじゃあもっと悪い子になってやるもんね、と思い込んだことがすべての元凶で、礼子さんってその具体的な戦利品としての存在なだけで、どっちみち上手くいく二人じゃないと思うけどなー。具体的に礼子が聖人を憎むようになる聖人の悪だくみを描くより、最初の頃のようにあくまでまーくんをヒロインポジションとしてパパやにーちゃんへの愛憎中心に描写して、そもそも最初から章吾に愛情があるって前提で、聖人に言い寄られても気持ちは動かないけどその愛憎をコントロールできないところに同情してしまう、とかだったら後半の印象も違ったと思うんだけど。
ともかくなんだってこんなに可愛げのないヒロインだったのかとそれが不思議でなりませんが、絶彼で出番の少なかった山本さんの出番が多かっただけですべて許せた最終回でした。終盤さすがに嫌んなってサボリ気味になったとはいえほぼ毎日感想書いてたのはそれなり楽しんだからなんで、それなり満足感のある番組だったと思います。

追記

なんかですね。この番組が聖人が和臣さんへのエディプスコンプレックスから救済(解放?)されるはなしだとしたら(今日の流れを見る分には完全にそうだったと思うけど)礼子さんの白い部分と黒い部分って、パパが言ってたあの絵のようなおかあさんと、現実の彩乃さんみたいなものとして、礼子さん自身の二面性に兄弟それぞれがひかれてほんとの礼子さんはこっちだと反目するみたいな感じで礼子さん自身の二面性を見せれば、ちょっと対立の構図も分かりやすかったし礼子さんにも感情移入しやすかったんじゃないかなー、と思いました。
なんかヒロインが悪いことしたらいかんのかも知れんけど、礼子さんって悪いことするよりむかつくヒロインだったよ。