獣になれない私たち/〜第4話

脚本:野木亜紀子 演出:水田伸生
京谷(田中圭)が朱里(黒木華)と別れないのは、朱里を説得するより晶(新垣結衣)に泣きつく方が楽だからだよね。晶が朱里なみにめんどくさい女なら、もっと早く(朱里と別れる、って形じゃなくても)結論は出てたと思うよ。
んで晶の現状がこんななのは、晶が京谷みたいな人間だからなんだと思う。周囲の人間がどんなに理不尽でも、晶は彼らを説得するより自分が頑張る方が楽だと思ってるんだと思うよ。だって他人を説得するのは簡単じゃないけど、自分がやれば良いなら一番楽だもん。その考え方は、私自身がそういうめんどくさがり方をやりがちな人間なんですごくよく分かるw。
誰かのために自分が我慢するのは簡単なことだけど、自分を好きなら私に我慢させないで、って、晶が言いたいのはそういうことだよね。一緒に我慢してくれるのも好きの形なのは確かだけど、私はあなたじゃないんだから、いつまでも私に我慢させるのは違うんじゃないの、っていう。
あと恒星(松田龍平)は、お気楽に持ち帰った女とやっちゃいたい男じゃないんだと思う。そんな男じゃない自分が嫌だからやさぐれるとそういうことをやりがちだけど、別にやりたくてやってることじゃないから、「寝ちゃう」という逃避行動に無意識に走るんだよ。呉羽(菊池凛子)との関係がああだったのは、「付き合ってない相手とのそういう関係」を継続することに納得いかなかったからだと思うし、呉羽が道路に飛び出したのは、呉羽が恒星を好きだと理解しない恒星にきれちゃったせいでしょ。
思考回路は分かるからみんな嫌いじゃないけど、楽しみに見たいはなしでもないよね。みんな友達だったら、「なにやってんの」っていうようなはなしだ(^_^;w。