アクエリアンエイジ劇場版

アクエリアンエイジ 劇場版 プレミアム・エディション [DVD]

http://www.aquarian-movie.com/
軽くへこんで帰って参りました。うーん、これはなあ。綾野君の今春出演作の中で、「すみれ人形」は見てないけど男塾と奈緒子が良い映画だったから、〆にこれがくると軽くへこんだよ。
映像はきれいでした。深夜ドラマやBLもののVシネマとは比べ物にならないくらいお金かかってると思う。モブシーンは冒頭のライブシーンだけだし、キャストのきれいな顔とスタイルを愛でるだけなら十分な出来です。
しかし一応映画のつもりで見にいったからなあ。映画撮ったことのない監督で若手ばかりの現場が陥りやすい罠だけど、芝居がかった言い回しを言えてないとかはまだしも、血まみれで入ってきた姿を視認しているタイミングで「大丈夫だったか」とか（血まみれの姿見て言うなよ(-_-;）フラフラなのに道の真ん中走ってるとか（縋るもののある道の端歩くだろ普通？）、監督の他に演技指導置いた方が良かったんじゃない？
一人で見にいっていた私はエンドロールが流れはじめた瞬間「なんだこれ」と呟きましたが、明るくなった時場内の客は一様に半笑いでした。だって内容ないしさ。たぶんいわゆる「アクエリアンエイジ」のストーリーの前のプレストーリーって感じなんだと思うけど、これこれこういう遺伝子を持つ特殊な一族がいて戦ってきましたけど、若い世代のこの子たちはそれを乗り越える気でいますよ、ってはなしでしょ？
しかしそのはなしの大オチを、オリジナルキャラの変身で〆られてもねえ。まあ綾野君は頑張って膨らましてたよ。新しいキャラでそれだけは楽しかったよ。ギャル笑いは怖かったけど相変わらず体はきれいだしv。
一応「戦う運命にある異端者同士の友情＠BL風味」として見ればキャストにすごい大根がいるわけでもないし可能性はもっとあったと思うんですが、ずっとなってる音楽とかほんと素人演出。
とりあえず次があるなら、ドラマ作品に携わる人をブレインにつけた方が良いと思います。キャストをこの映画で評価するのはちょっと可哀想かなあ。でもキャストも監督も、「異能者同士の戦い」をファンタジーと片付けないで、もうちょいリアルなできごとととらえることができないと、「だからなに？」というはなしにしかなんねーじゃん、と、そこはもうちょっとドラマ勘の良い人がいなかったのかい？、という印象ではありました。